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お仏壇の金箔部分を洗浄する方法 グリター編

黒ずんでしまったお仏壇の金箔

長年たまった埃やヤニをきれいにしたいけど、色んな本やサイトに
"金箔部分には触れないようにしましょう"と書いてある。でもあきらめたくない!
そんな方に第二弾 業務用の洗浄剤を使って金箔をきれいにする方法です。

グリターによる金箔洗浄

以前 お仏壇の掃除 金箔部分をきれいにする方法で2001スプレーを紹介しましたが、今回は業務用洗浄剤グリターの紹介です。

泡立ちませんが、よく広告などで目にするお仏壇の泡洗浄と同じ原理の洗浄方法だと思われます。
※以前は素人相手に小売してなかったはずです^^;

プロ仕様の金箔洗浄剤 グリター

使い方は2001スプレーと同様に金箔部分に吹きかけるものですが、こちらは金箔洗浄用の液体と 専用のすすぎ剤が付属しています。
2001スプレーよりも大容量(それぞれ1L~)。弾切れを気にせずに使い放題。
グリターで金箔洗浄

他にあると便利なもの

・霧吹き(必須アイテム)
・いらないタオル(必須アイテム 後で説明します)
・埃取り用のやわらかいハケ(先に埃を落す用 無くても可)

埃とヤニで汚れたお仏壇

汚れた仏壇
欄間比較
長年積もった埃と線香、ろうそくのヤニで茶色く変色しています。今回は仏具と違って、お仏壇本体の金箔洗浄に挑戦です。

主に欄間(上部の彫り物)の部分に使用してみたいと思います。仏壇本体のパーツは取り外すなんてできないですよね。それをグリターで一気に解決。

※ここから下はすべて自己責任でお願いします!

まずは洗浄液の方から使います

金箔洗浄
金箔洗浄用の液体を霧吹きに移し替えて吹きかけます。おいおい金箔にそんなことしていいの?という意見が聞こえてきそうですが、大丈夫です。

金箔はただ貼り付けてあるわけではありません。合成漆(通称:ブラック)という定着剤でしっかりと定着させてあります。こする動きには弱いですが、水分には意外と強く剥がれたりはしません。

洗浄液の結果
今回、埃ごと洗い流しましたが、先に柔らかいハケや毛ハタキで取り除いておくことをオススメします。
仏壇の外扉金箔洗浄

汚れやヤニが茶色い液体となって流れ出ているのがおわかりでしょうか?

ここで気付いたこと。極端に霧状にせずに、少し勢いをつけて汚れを吹き飛ばすような感覚で吹きつけたほうがよく落ちます。

実験のため金箔が剥げて黒くなっている部分に強めに吹きかけてみましたが、金箔がはがれ落ちることはありませんでした。




一つ失敗に気付いてしまいました。彫り物の下の木地の部分には、いらないタオルなどを引いて保護しておいた方がよいでしょう。
↓後から気付きました
タオルで保護
木に液体がしみこんで後で後悔することになってしまいますのでご注意ください。説明書にも書いてありました^_^;

金箔専用のすすぎ液で流す

金箔すすぎ
洗浄液であらかた汚れを流し終えたら、今度はすすぎ液で落ちた汚れを洗い流しましょう。すすぎ液には火気厳禁との表記がありますのでご注意下さい。(こちらも霧吹きに移し替えて)

アルコールの成分で水分を飛ばして金箔部分を乾燥させるという効果もあります。今の状態だと、金箔は水分で大変剥がれやすくなっています。

ただでさえ擦る動きに弱い金箔です、濡れているからといって、金箔を布で拭いたりするのは、なるべく避けましょう。

金箔部分が乾燥した状態

金箔乾燥
すすぎ液に含まれるアルコール分が揮発して水分を飛ばした状態。金箔が痛んだり剥がれてしまった部分もないようです。

これで完成です。埃やヤニが落ちて見違えるほどきれいになりました。
金箔洗浄の比較

金箔洗浄の注意点

・すすぎ液は揮発性があるので、霧吹きで保管する時は注意!
・液だれを防ぐために周辺はタオルで補強が必要
・業務用で大容量なのでご利用は計画的に

苛性ソーダほどの洗浄力はありませんが、危険性が少なく、液の流し残しがあってもマダラ模様に跡が残りにくいのが利点です。

大変使い勝手がいい商品ですが、くれぐれも自己責任でお願いします。

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