焼香盆(または回し香炉)を用意してください。
お寺様から言われたけど…一体どういうものなのか?実はそれだけ用意しても付属品が足りなければ使用できず法事の進行に支障がでます。回し香炉とはいったい何なのか?使い方も説明します。
焼香盆(回し香炉)とは?
もちろん自分の目の前で香炉をクルクル回転させることではありません(笑)
参列者の間を順番に回して焼香する香炉+お盆です。前の参列者から回ってきたら焼香し次の参列者へ回してください。法事(年忌法要や四十九日法要)の際に使われます。
回さずに葬儀会館のように一人ずつ前に出て交代で焼香する場合もあります。
焼香盆に必要な付属品
焼香用のお香
刻み香や沈香とも言います。あまり混ざりものが少ないものの方が煙が立ちにくいです。
香炭(こうたん)
炭でできたいわゆる火種。通常必要な分だけ折って使います。あまり一かけらが大きいものを購入すると火力が強いので注意!
香炉灰(ワラ灰)
火種を置くための土台になります。あまり浅くすると全体に熱が伝わり危険です。深く入れすぎても回しているうちにお香があふれてしまいますので、7分目くらいまで入れましょう。
左側の金属の方に香灰(ワラ灰)を 右側の蓋付きの方にお香を入れます。右利きの人が多いので一般的にはこの配置になります。
焼香盆の用意の仕方
香炭を一かけら折りライターで火を着けましょう。息をふ~っと吹きかければ段々と火が広がっていきます。燃焼時間は約40分ほどです。
火がきちんと着いたのを確認したら灰の上に火種をセットします。お経とお経の間の休憩中に火種を用意しましょう。法事が始まる前に用意してしまうと燃焼時間が心配です。
右側のお香の入っている方の蓋はあけて横によけておきましょう。
これで準備は完了。あとは読経のタイミングに合わせて焼香するだけです。
火種のセットのコツ
「さあ焼香するか」とお香を直接火種に振りかけてしまうと、あっという間に燃えて煙が大量に立ち上ります。火種が消えないように薄く灰で覆っておくと燃え方が穏やかで煙も立ちにくいです。
※熱した灰でお香を蒸し焼きにするイメージで
実は代用できるもの
焼香盆がない場合代用できるものがあります。実は今まで説明してきたのは焼香盆セットという便利グッズなのでこのようにいつも使っている香炉と香合をお盆に載せて回しても問題ありません。
最後に気をつけたいこと
回さずに一人ずつ前に出て焼香したり、焼香の始まるタイミングはお寺様や地域によって異なりますので事前にご相談ください。