浄土真宗のご本尊と両脇の掛け軸について
浄土真宗のご本尊とは?
言わずと知れた阿弥陀様です。絵像(掛け軸)であったり木像であったりします。
または「六字名号」(南無阿弥陀仏)を中心に掛けることもあります。絵像と六字名号どちらも阿弥陀様のおはたらきを表すもので、それを絵で表したか文字で表したかの違いになります。
では両脇に掛かっている掛け軸はご存知ですか?
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阿弥陀様の両脇にある掛け軸
お脇掛けともいい、おおよそ2つのパターンがあります。通常は左右1セットとなります。
親鸞聖人と蓮如上人
向かって右側が親鸞聖人、左側が蓮如上人です。
親鸞聖人は浄土真宗の宗祖でお念仏の教えを明らかにされた方。蓮如上人は8代目の門主で浄土真宗の教義を広く世間に広めおつとめの作法なども今日のような形に統一された方です。浄土真宗の中興の祖ともいわれます。
九字名号と十字名号
向かって右側が十字名号「帰命尽十方無碍光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)」
向かって左側が九字名号「南無不可思議光如来(なむふかしぎこうにょらい)」
十字名号、九字名号どちらも阿弥陀様のお徳とおはたらきを現わしています。
左右で並びに決まりがありますので間違えないようにしましょう。人物の場合、阿弥陀様のほうを向いているように掛ければ間違いありません。
人物、名号どちらがいいのか?
名号にした方がいいのか?人物にした方がいいのか?迷うところですが、どちらでも選んでも構いません。本願寺派(西)も大谷派(東)も本山や別院でどちらもお受けすることができます。
※それぞれの案内のチラシを見ていると西は人物、東は名号を薦めているような印象は受けますが
お手次のお寺様によって考え方が異なる場合もありますので、詳しくはお問い合わせください。西本願寺だから人物!東本願寺だから名号!などという決まりはありません。
迷ったら名号の方をお勧めします。なぜなら名号の前にはお仏飯が必要ありませんので毎日のお給仕が少し楽です(笑)ご本尊を六字名号にした場合、その前にはお供えしてください。
高田派の場合
九字十字の名号だけでなく、右側に親鸞聖人左側に合幅(がっぷく)といって九字十字を一幅の掛け軸に収めたものを掛けることもあります。
蓮如上人は掛けません。
仏光寺派の場合
仏光寺派の場合、十字名号と九字名号の掛軸が東西本願寺および高田派と逆になりますのでご注意ください。
本山からお受けする場合の注意点
掛け軸の大きさによって規格があります。東西本願寺では20代、30代、50代…200代といった具合にお仏壇の大きさに合わせたサイズがあります。
(西本願寺用50代で 金軸棒含まず縦34.8cm、横幅12.1cmとなります)
※高田派は小型、最小型、普通型他のように表記します。
詳しくはお寺様か仏壇店にお聞きするといいでしょう。寸法を間違っても返品はできません!絶対仏壇店とは相談して下さい。
御本尊はお寺様にお願いして本山より取り寄せて頂いてもよろしいですが、自分で「〇〇組 〇〇寺門徒 山田太郎」と申請して受けてくることもできます。一生に何度もあることではないのでお寺様と相談されてはいかがでしょうか?本山だけでなく各所の別院でも受けることが出来ます。
西本願寺の本山の場合、ご本尊を受けに行くと別室に通されて簡単な説明と礼拝をしてから授与されます。
毎日のお参りの参考になれば幸いです。
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