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浄土宗の脇侍 お脇掛けについて

浄土宗のご本尊とお脇掛けについて

浄土真宗では「南無阿弥陀仏の名号」をご本尊とする場合がありますが、浄土宗は基本的に阿弥陀如来一択です。同じ阿弥陀如来でも浄土宗の方は木像でも掛軸でも「舟弥陀」といって後光が舟のような形になっているものを安置します。
浄土宗の仏壇の掛け軸

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浄土宗のご本尊阿弥陀如来 座像と立像の違いは?

そういえば同じ阿弥陀様でも立っている姿もあれば、座っている姿もありますがどのような違いがあるんでしょうか?
阿弥陀如来座像立像の違い
実は立っているお姿は来迎(お浄土から迎えにこられる)の姿。座っているお姿はお念仏をとなえる者を浄土でお待ちになっている姿を表しています。

法然上人は「浄土への往生を願うのであれば来迎の姿(立ってる方)をお祀りすべき」とおっしゃっています。

浄土宗の阿弥陀様の間違いに気づく
ええ!うちのお仏壇の阿弥陀様座ってるんだけど!どうしよう!

いろいろなご縁があってお迎えしたご本尊ですので、買いなおしたりする必要はないそうです。ちなみに浄土宗の大本山の増上寺や浄土宗の総本山である知恩院の阿弥陀様は座っておられました。

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浄土宗のお仏壇御本尊の両側の人物について

右側:善導大師
善導大師の掛軸
中国、唐の時代の人物。観経疏(かんぎょうしょ)を著してお念仏の教え(称名念仏)を確立した方。

掛け軸に描かれたお姿の足の部分が金色になっているのはミスプリントではありません。法然上人が夢の中で善導大師と出会った際に、下半身が金色に輝いていたという記録に基づいて描かれているからです。

法然上人は善導大師のことを阿弥陀様の生まれ変わりと崇められていました。

左側:法然上人
浄土宗法然上人
鎌倉時代、美作(岡山県)出身。浄土宗を開かれた方。

善導大師の観経疏の中の「一心にもっぱら弥陀の名号を念じて、行住坐臥に時節の久近を問わず念々に捨てざるは、これを正定の業と名づく、かの仏の願に順ずるがゆゑなり」という一節で凡夫が救われる道は念仏であると確信し、民衆にその教えを説かれました。

選択本願念仏集(せんじゃくほんがんねんぶつしゅう)を著し、これは浄土宗独立の書物ともいわれます。

観音菩薩と勢至菩薩

お寺では上記の法然上人と善導大師に加えて観音菩薩と勢至菩薩も祀られています。一般のご家庭のお仏壇にはスペースの都合で祀られない場合が多いですが、余裕があればお迎えしたいところです。
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右が観音菩薩、左が勢至菩薩
観音菩薩(観世音菩薩とも)は阿弥陀様の慈悲を表し、勢至菩薩は阿弥陀様の智慧を表します。

阿弥陀如来を中心に観音菩薩、勢至菩薩が脇侍として配置する形式を弥陀三尊といいます。

この形式で配置する場合、掛け軸よりも木像にされることが多いです。

※余談ですが、観音菩薩は前世利益があるとされ、単独信仰されることも多く、人気と知名度で勢至菩薩を押さえているようです^_^;

普段何気なく手を合わせているご本尊とお脇掛けですが、どのような人物なのか、どういう意味があるのか日々のお参りの参考になれば幸いです。


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