*

阿弥陀様とお釈迦様の違いについて 仏像の見分け方と人物像

公開日: : 最終更新日:2019/06/26 その他宗派, 雑学 , ,

阿弥陀様とお釈迦様の違い

阿弥陀如来像、釈迦如来像どちらも仏像としてメジャーですが並べてみると意外と違いがわからないのではないでしょうか?もしかして同一人物?仏像の一般的な見分け方やそれぞれ異なる人物であることの紹介です。

阿弥陀様の人物像

昔々、ある国の王が世自在王仏という仏様と出会い、自分もすべての人を救うような仏となりたいという心を起こしました。王は王位を捨てて出家し「法蔵菩薩」と名乗られました。

法蔵菩薩はとても五劫というとても長い間考え抜かれてついに人々を救う方法を四十八の願いとしてあらわされました。
※天女が降りてきた際に衣で岩を擦り、岩が擦りへってなくなるまでの時間が一劫=40億年と言われ とても長いという意味合い

その十八番目の願で「必ず救うぞという私の誓いを信じて私の名前を呼ぶもの(南無阿弥陀仏と念仏するもの)は、一人残らず私の悟りの国である浄土に生まれさせるぞ」と誓われています。

法蔵菩薩はこの願いを実現するため長い時間をかけて修行をし、ついに仏となり阿弥陀如来となりました。
浄土阿弥陀様
阿弥陀如来は十万億の世界を越えたところにある浄土におられ、今もすべての人を救おうと尽力されているのです。
(大無量寿経要約)
もちろん架空の人物です^^;

本来色も形もない必ず救うぞという”おはたらき”が形をとったものです。私達にわかるように表現されたお姿を阿弥陀様と呼ぶようになりました。



お釈迦様の人物像

お釈迦様は実在した人物で父は釈迦族の王、浄飯王(じょうぼんのう)母は摩耶夫人(まやぶにん)です。ルンビニーの園で生まれるとすぐに歩き出し7歩歩いて「天上天下唯我独尊」と宣言したと言われます。

王族として何不自由のない生活を送ってきたお釈迦様ですが、どんな人間も老、病、死からは逃れられない運命だと知り苦悩します。そして29歳の時に出家する為に城を抜け出し、装飾品などは全て捨て最下層のみすぼらしい衣服を身にまとい修行の道に入ります。

断食や自分の体を痛めつける苦行を6年行いますが、それでも悟りを開くことは叶わず、苦行は無益だということに気付いただけでした。

苦行をあきらめたお釈迦さまでしたが、スジャータ(善生)という村娘に乳粥を布施され苦行で弱った体を回復すると菩提樹の木の下で座禅を組み始めます。
お釈迦様の修行時代
座禅を組み始めて8日目悟りを開き仏陀(如来)となります。35歳のことでした。

最初頑なに自分の気付いた真理を人々に説くことを躊躇ったお釈迦さまでしたが、梵天の一切衆生の救済のためにという懇願に折れ説法をして歩くことを決意します。そして45年もの間説法の旅を続け80歳の時に旅先で体調を崩し沙羅双樹の木の下で入滅します。

お釈迦様と阿弥陀様仏像における共通点

お釈迦さまと阿弥陀様を並べてみるとなんだかそっくりです。
阿弥陀釈迦並べて比較
それもそのはず釈迦如来像も阿弥陀如来像もお釈迦様(実在した本人の方ややこしい^^;)をモデルにしているからです。

一般的にお顔の表情で見分けるのは難しいです。仏像を彫った人や工房のセンスによってキリっとしたものや穏やかなものなど千差万別です。

まずは共通点から
お釈迦阿弥陀様の共通点
肉髻(にっけい)
頭頂部が盛り上がっている。肉が盛り上がっているように見えますが元々は髷のようなものだったそうです。
※冠をかぶっている大日如来を除く如来に共通する特徴

肉髻珠(にっけいじゅ)
肉髻の中に埋め込まれている珠。智慧の光明を現わす

螺髪(らほつ)
パーマのように巻かれた髪型。法螺貝のような形に巻きついており伸ばすと一本の毛になる

白毫(びゃくごう)
眉間にある謎の点。実は巻いた毛

三道(さんどう)
首にある3本の皺。ふくよかさと円満な性格を表現したのもの
阿弥陀如来、釈迦如来違い
衲衣(のうえ)
質素な服装。昔の修行僧が身にまとっていた質素な布を縫い合わせたもの

蓮華座
座像でも立像でも蓮華座の上にのっている

日本ではお釈迦様は座像が一般的ですが他にも誕生像・苦行像・説法像・涅槃像など色々なシチュエーションの仏像があります。阿弥陀如来は浄土系宗派(浄土宗、浄土真宗、時宗など)では立ち弥陀が一般的です。



阿弥陀様とお釈迦様仏像の見分け方

では阿弥陀様とお釈迦様どこで見分けたらいいか?
一般的な座像の場合、手の組み方(印の結び方)です。阿弥陀様とお釈迦様ともに座禅の時のポーズをとっていますが、よく見ると手の組み方が異なります。
阿弥陀釈迦見分け方
お釈迦様…禅定印(ぜんじょういん)手を重ねて上を向けて組むポーズ。悟りを現わしています。他にも種類がありますが一般的な座像はこの印が多いです。

阿弥陀様…来迎印(らいごういん)臨終した人を迎えに来る時のポーズ。両手ともオッケーのような形にして組んでいます。
※立っていても指のどれかを曲げています。

いきなりですが上記を踏まえて

鎌倉の大仏はお釈迦様?阿弥陀様?
鎌倉の大仏は阿弥陀様

手の組み方に注目して頂くと来迎印を組んで座ってみえますので鎌倉の大仏は阿弥陀様です。

ちなみに浄土真宗ではお釈迦様は教えを説かれる方という意味で「教主」また私達を救って下さることを誓っておられる阿弥陀様は「救主」という位置づけで、このことを「二尊の教え」といいます。

細かいことを言うと他にも共通点や異なる点がありますが、一般的な見分け方を紹介しました。参考になれば幸いです。

関連記事

浄土真宗ご冥福をお祈りします

無宗教でお葬式をする方法 気をつけることは?

無宗教で葬式をしたい 普段からお寺とは付き合いがない。とくに仏教徒というわけでもないのにお葬式だけ

記事を読む

仏壇の電球がつかない

仏壇の電気を直す方法 電気がつかない原因色々

仏壇の電気がつかない!自分で直す方法 仏壇の電気がつかないときの修理方法あれこれ。現在仏壇の電

記事を読む

お盆に役立つ仏具ダイソー編

お盆の準備に使える?100均で売っている仏具 ダイソー編

お盆に役立ちそうな仏具色々ダイソー編 お盆やお墓参りのときに役立つ仏具も最近では100円均一の店で

記事を読む

お寺に税務署がやって来た! 宗教法人への課税非課税について

お寺に税務署がやって来た! 宗教法人への税金について お坊さんって税金払ってないよね? よく

記事を読む

仏壇の外扉金箔洗浄

お仏壇の金箔部分を洗浄する方法 グリター編

黒ずんでしまったお仏壇の金箔 長年たまった埃やヤニをきれいにしたいけど、色んな本やサイトに "金

記事を読む

親鸞聖人

歎異抄の名場面 親鸞聖人!お念仏で本当に浄土へ行けるのですか?

歎異抄の名場面 歎異抄第二条より 親鸞聖人が東国を離れて年月が過ぎると、聖人がいないのをいい

記事を読む

お坊さんと神主さんの違い なるのが大変なのは?役割等の違いを比較

お坊さんと神主さんの違いについて 仏に仕える人と神に仕える人? 簡単に言うと確かにそうですが

記事を読む

祭壇の配置、お供え物

ホムセンの盆棚セットで作る 簡単盆棚の作り方飾り方

お盆の祭壇の準備 お盆の準備は色々ありますが盆棚をどうやって作ればいいか?ホームセンターに売ってい

記事を読む

喪中見舞のお線香

浄土真宗の喪中見舞について 御供えの表書きはどうする?

浄土真宗の喪中見舞について 最近年末が近づき喪中ハガキが届き始める時期になるとよく聞く言葉「喪

記事を読む

引き物供養の品

浄土真宗お供えの表書き黄白?黒白?使い分けに関する考察

水引の色の使い分けをどうしたらいいのか? こちらが法事に参加する際、御供えの水引はどうしたらいいの

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

仏壇の電球がつかない
仏壇の電気を直す方法 電気がつかない原因色々

仏壇の電気がつかない!自分で直す方法 仏壇の電気がつかないときの

マナー違反怒る親鸞聖人
お参りでついやってしまうマナー違反 浄土真宗編

お参りのマナー間違いマナー違反 日常のお参りで当たり前にやっているこ

ローがとれます使い方
仏壇仏具にこびりついたロウソクの蝋を取る方法

仏壇や仏具についたロウソクの蝋を取りたい 仏壇の金箔や仏具についてし

お布施の金額を聞いてみた
お布施の金額についてお気持ちの額をいくらか聞いてみた

御布施お気持ちの金額とは? 葬儀後のお布施の額を巡る攻防 施主:お

浄土真宗の線香の焚き方
浄土真宗の作法 線香を立てずに寝かせるその理由とは?

浄土真宗お線香を立てない理由とは? 浄土真宗のお線香の作法

→もっと見る

PAGE TOP ↑