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全員地獄行き!めちゃくちゃ厳しい地獄行きの条件とは?

全員地獄行き!めちゃくちゃ厳しい地獄行の条件

地獄へ落ちるわよ!
一昔前に某占い師によってはやったフレーズですが、どんなことをしたら地獄へ落ちるんでしょうか?

仏教的には大雑把に言うと"悪いことはしないで良い行いをしましょう。そうすれば死後 よい世界へ行けますよ"というのが基本です。

逆に言うと悪いことをすると地獄へ堕ちるつまり自業自得、因果応報というわけです。

「悪いことなんてしてないし~」

刑事罰を受けるような悪事は行ってないと思いますが仏教的に見るとどうでしょうか?

実は現代人は全員地獄行き決定してるんですよ!

地獄へ行きたい人も行きたくない人も必見!生きている今のうちに備えましょう。
まさかの地獄行にびっくり

まずは地獄行きの道順

以前にも紹介しましたが、死ぬといきなりストンと落とされるわけではなく、人間は死後~四十九日までの間に冥土で裁判に掛けられます。

関連ページ:死者は四十九日までにいったいどうなるのか?

往生とは
死者は四十九日までにいったいどうなるのか?

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その裁判で五戒を基準に生前の行動を裁かれ、因果応報で六道の中のどこかの世界へ生まれ変わります。

五戒
不殺生戒(ふせっしょうかい)
不偸盗戒(ふちゅうとうかい)
不邪淫戒(ふじゃいんかい)
不妄語戒(ふもうごかい)
不飲酒戒(ふおんじゅかい)
六道
裁判の結果 上は天界~下は地獄界へと行き先が決まるというわけです。この色んな六道の色んな世界に生まれることを輪廻転生といい 今私たちがいるのは人間界で、これも前世の行いによってこの世界に生まれたと仏教的には考えます。

※人間界は天界に次いで二番目にいい世界。生病老死 肉体的にも精神的にも満たされない反面、仏になるための悟りを開くチャンスのある世界ともいえます。

ではあなたにもきっと思い当たる地獄行きの条件 仏教的悪いことを紹介していきたいと思います。

地獄行きの条件

何をしたら地獄へ落ちるのか?地獄のレベル順に紹介していきます。

どんな刑罰が待っているのかは割愛。聞いたら間違いなく震え上がります(笑)

レベル1 等活地獄 落ちる条件:殺生

地獄は8層に分かれており、意外なことに殺生の罪で落ちる等活地獄はまだマシな階層となっています。

ただし親や僧侶を殺すと五逆と言って罪が重く、5つ下の階層の地獄へ落とされます。

「人なんか殺さないから」といっても殺生の対象は生きるものすべてですし、人が殺した動物を食べてもアウト。さすがに罪は免れないでしょう…

レベル2 黒縄地獄 落ちる条件:盗み

上から2層目の地獄「いや 盗みなんてしないし!」といっても強盗、窃盗はもちろん不相応な贅沢をしたものも対象です。ここもかなり条件が厳しいでしょう。

ちなみに地獄は1階層下へ行くごとに苦痛は10倍になると言われています。

レベル3 衆合地獄 落ちる条件:淫らな性交

配偶者以外との不埒な性交をしたものが落ちる地獄。「不倫なんてしないぞ!」と言い切れる人にもたとえ配偶者とであっても"口を使って性交したもの"というハードな条件があります。

ちなみに出家者は性交だけでなく、淫らなことを夢で見ただけでこの地獄行きです。

レベル4 叫喚地獄 落ちる条件:飲酒

飲酒したものが落ちる地獄もあります。酒を飲むことにより理性を失うことを仏教では厳しく戒めるからでしょうか。殺生や盗みよりも罪深いのが気になります。

また酒を飲むだけでなく「薄めた酒を売った罪」や「酒を高値で売った罪」「酔っ払わせて醜態を笑った罪」など地獄の設定を考えた人の個人的恨みが反映されている?ようなものもあります^_^;

レベル5 大叫喚地獄 落ちる条件:ウソをつく

妄語といってウソをついたり、他人を惑わしたりした人が落ちる地獄。おそらく今まで紹介した中で最も気軽にやってしまう行いが最も罪深いものとなっています。

お釈迦様も人を惑わすウソは教団内の和を乱すということで厳しく戒めたといいます。

「ウソなんかついたことないし~」というのがすでに地獄行きの条件をクリアしてるのかもしれません。

「恩を仇で返す」や「ウソをついて財を得たもの」も対象です。商売してると結構きついかもしれません…うっかり「その服お似合いですよ~」とも言えません。

ちなみにもっと下層階もありますが、現実的にやってしまうのは上記の罪でしょう。

地獄行きを回避する!落ちない方法

実は地獄行きを回避する方法がないわけではありません。

以下に少し紹介しておきます。

地獄へ行かない方法1 遺族に追善供養してもらう

地獄行き回避

四十九日目の結審までに遺族が故人のために追善供養をして功徳を届ける。そうすることによって情状酌量で罪が軽くなるとか。七日毎のお参りがそれにあたります。

初七日だけ勤めて、後は四十九日までやらない家も増えているそうですが、今のうちに省略しないように頼んでおかないと(笑)

地獄へ行かない方法2生きているうちに念仏を称える

地獄一定親鸞聖人
20年間比叡山で修業をした親鸞聖人でさえ自身のことをこう言っています「私は地獄へ落ちて当然の身」

厳しい修行もできず、煩悩も克服できない私たちは地獄へ落ちて当然の身であるといえます。私たち凡夫が生きている間にできることといえばお念仏を称えて阿弥陀様に救っていただく他ないでしょう。

阿弥陀様は南無阿弥陀仏と称え自分を信じるものをすべて救ってくれます。先ほど挙げた六道を行ったりきたりする輪廻転生の輪から外れてもっといい悟りの世界 極楽浄土へ導いてくれます。

お?これなら簡単かな?

変化する地獄像

地獄に落ちて元々
余談ですがインドで生まれた仏教 中国へ渡り日本へ伝わる間に変化が生じていますし、日本でも「往生要集」で地獄のイメージが定着してから設定が少しずつ変ってきています。

例えば戦国時代あたりで三途の川の渡し賃が六文という設定が登場し、死者の衣を剥ぐ奪衣婆(だつえば)の役割も変化しています。

もしかしたら現代風の罪もいつのまにか追加されているかもしれません。SNSに悪口を書き込んだ罪やエロ動画を見た罪とか?
エロ画像を貯めこんだ罪とか(^^;

それは置いといて生きている今のうちにお念仏させていただきましょう。地獄へ落ちないために!南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…

逆に極楽は?
浄土阿弥陀様
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