*

死者は四十九日までにいったいどうなるのか?

公開日: : 最終更新日:2017/11/19 その他宗派, 仏事 , ,

浄土真宗の四十九日(中陰)をご紹介しましたが、他の宗派では意味合いが違ってきます。臨終を迎えると死出の旅路につき、あの世で裁きを受けなければなりません。そこで重要になってくるのが残された者たちの追善供養です。

亡くなるとどういう状態になるのか

死後の肉体

人間は亡くなると魂が不安定な状態になり、これを「中陰ちゅういん」や「中有ちゅうう」といいます。次の生に生まれ変わるための期間とされます。また肉体を失った死者は、見えない存在となりこれを「意生身いしょうしん」と呼びます。

この状態のとき香しか食べられないので「香食こうじき」といい中陰の期間中香をたやさないようにして死者へ食物として届けます。また初七日から四十九日までの残されたものが読経をして死者に功徳を送り届ける追善供養は輪廻転生の考え方に影響されたものです。
※渦巻きの線香などで香を絶やさないようにします。

<スポンサーリンク>



亡くなった後どこへ行くのか

死後の裁判
臨終を迎えると死者は冥土の旅に出ます。死者に草鞋履きや六文銭を持たせるのはこのためです。そして四十九日間七日毎に七回の裁判に掛けられることとなります。死んで七日目、最初の裁判が秦広王という人の下で生前の罪が裁かれこれが初七日です。

裁判の度によい判決が出るように残されたものが追善供養(回向)をし功徳を使者に送り届けるのです。遺族たちの追善供養によって情状酌量を願うという考え方もあるそうです。

あの世の裁判官一覧

初七日 不動明王(秦広王)
二七日 釈迦如来(初江王)
三七日 文殊菩薩(宋帝王)
四七日 普賢菩薩(伍官王)
五七日 地蔵菩薩(閻魔王)
六七日 弥勒菩薩(変成王)
七七日 薬師如来(泰山王)

閻魔大王
まず亡くなると死出の山と呼ばれる上り下りの困難な山に登ります。それを越えるのに一週間かかります。

初七日の最初の審理

亡くなって七日目(初七日)は最初の裁判が行われます。秦広王によって五戒「殺生、窃盗、邪淫、妄語(嘘をつく)、飲酒」の戒めを守ったかどうか審理されます(最初の3つはともかく後半は無理…地獄不可避です!)

ここでの判決によって三途の川の渡り方が決まります。罪を犯した者は濁流に飲まれながら怪物のいるようなところを渡らなければなりません。罪の軽い者は穏やかなところ、罪のない者は橋を渡ることが出来ます。

五七日

一番厳しく審理されると言われるのが、亡くなって35日目五七日の閻魔王です。素行の悪さによってはその場で地獄行きもありえるそうです。「ウソをつくと舌を抜かれる」という言葉もここから生まれました。

七七日(満中陰)

四十九日で死者はどこの世界に生まれるのか決まるといいます。最高裁判所の泰山王のもとで最後の裁きを受けます。ここで生前の行いと遺族たちの供養により来世が決定します。

遺族の側では四十九日目で満中陰となり、この日のお勤めは親戚縁者を呼んで特に丁重にお参りします。死者が仏さまの国へ迎え入れられた?ことを感謝する法要です。本位牌やお仏壇は四十九日までに用意し開眼法要(供養)を行いましょう。納骨もこの時に行われることも多いようです。

まだまだ裁判が続く場合も

通常四十九日で行き先が決まりますが、中には地獄行きの当落線上にいて結審しないような人たちもいます。そこで慈悲深い仏さまは再審を行います。

ただしこの裁判は今まで行ってきた四十九日間よりも長く続けられます。百か日、一周忌、三回忌(実質二年目)までに結審するそうです。
※すでに仏さまの国に生まれた方にとっては年忌法要は裁判のための法要ではありません。

亡くなると同時に阿弥陀仏に救い取られて浄土に生まれるという考え方の浄土真宗とはかなり考え方に違いがあるのがわかります。
<スポンサーリンク>



関連記事

仏壇の外扉金箔洗浄

お仏壇の金箔部分を洗浄する方法 グリター編

黒ずんでしまったお仏壇の金箔 長年たまった埃やヤニをきれいにしたいけど、色んな本やサイトに "金

記事を読む

浄土真宗の法事法要 進行の一例と施主の挨拶について

法事の時施主は何をすればいいのでしょうか? もちろんお客さんではないのですから司会進行やお参り

記事を読む

jichinsai-kannushi

仏教式の地鎮祭について 主に浄土真宗編

お寺の地鎮祭 空き地にこんな光景たまに見かけますよね。建物の建築工事が始まる前に地鎮祭の準備が行わ

記事を読む

浄土宗の仏壇の掛け軸

浄土宗の脇侍 お脇掛けについて

浄土宗のご本尊とお脇掛けについて 浄土真宗では「南無阿弥陀仏の名号」をご本尊とする場合がありま

記事を読む

写経の書き間違え

写経の書き間違え 失敗した時の直し方

写経を書き損じしたときに直す方法 精神修養やお遍路の際、各札所に納経ということで納めるためにた

記事を読む

お釈迦様の誕生日

仏教的クリスマス 花まつりについて なぜお釈迦さまに甘茶をかけるのか?

花まつりの話 四月八日はお釈迦様の誕生日です。この日は全国のお寺でお釈迦様の誕生日を祝う行事が

記事を読む

お盆に役立つ仏具ダイソー編

お盆の準備に使える?100均で売っている仏具 ダイソー編

お盆に役立ちそうな仏具色々ダイソー編 お盆やお墓参りのときに役立つ仏具も最近では100円均一の店で

記事を読む

喪中線香メッセージ

浄土真宗のお坊さんから頂いた満中陰法要(四十九日)のお礼状

満中陰法要(四十九日)の御礼状 浄土真宗のお寺様から御香典返しと一緒に、満中陰法要(四十九日法要)

記事を読む

浄土真宗のお墓について 建てる際に気をつけたいこと

浄土真宗式のお墓を建てる 地方による習慣もありますので絶対これ!という決まりはありませんが、浄土真

記事を読む

お釈迦様の修行時代

お釈迦様の呼び方一覧 名前の意味

お釈迦様の呼び方一覧 仏教の開祖である釈迦。お釈迦様と親しみを込めて呼びますが他にもいろいろな

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

マナー違反怒る親鸞聖人
お参りでついやってしまうマナー違反 浄土真宗編

お参りのマナー間違いマナー違反 日常のお参りで当たり前にやっているこ

ローがとれます使い方
仏壇仏具にこびりついたロウソクの蝋を取る方法

仏壇や仏具についたロウソクの蝋を取りたい 仏壇の金箔や仏具についてし

お布施の金額を聞いてみた
お布施の金額についてお気持ちの額をいくらか聞いてみた

御布施お気持ちの金額とは? 葬儀後のお布施の額を巡る攻防 施主:お

浄土真宗の線香の焚き方
浄土真宗の作法 線香を立てずに寝かせるその理由とは?

浄土真宗お線香を立てない理由とは? 浄土真宗のお線香の作法

仏壇の外扉金箔洗浄
お仏壇の金箔部分を洗浄する方法 グリター編

黒ずんでしまったお仏壇の金箔 長年たまった埃やヤニをきれいにしたいけ

→もっと見る

PAGE TOP ↑