*

死者は四十九日までにいったいどうなるのか?

公開日: : 最終更新日:2021/02/02 その他宗派, 仏事 , ,

浄土真宗の四十九日(中陰)をご紹介しましたが、他の宗派では意味合いが違ってきます。臨終を迎えると死出の旅路につき、あの世で裁きを受けなければなりません。そこで重要になってくるのが残された者たちの追善供養です。

亡くなるとどういう状態になるのか

死後の肉体

人間は亡くなると魂が不安定な状態になり、これを「中陰(ちゅういん)」や「中有(ちゅうう)」といいます。次の生に生まれ変わるための期間とされます。また肉体を失った死者は、見えない存在となりこれを「意生身(いしょうしん)」と呼びます。

この状態のとき香しか食べられないので「香食(こうじき)」といい中陰の期間中香をたやさないようにして死者へ食物として届けます。また初七日から四十九日までの残されたものが読経をして死者に功徳を送り届ける追善供養は輪廻転生の考え方に影響されたものです。
※渦巻きの線香などで香を絶やさないようにします。




亡くなった後どこへ行くのか

死後の裁判
臨終を迎えると死者は冥土の旅に出ます。死者に草鞋履きや六文銭を持たせる風習があるのはこのためです。そして四十九日間、七日毎に七回の裁判に掛けられることとなります。死んで七日目、最初の裁判が秦広王という人の下で生前の罪が裁かれこれが初七日です。

裁判の度によい判決が出るようにこの世に残されたものが追善供養(回向)をし功徳を使者に送り届けるのです。遺族たちの追善供養によって情状酌量を願うという考え方もあるそうです。

あの世の裁判官一覧

初七日 不動明王(秦広王)
二七日 釈迦如来(初江王)
三七日 文殊菩薩(宋帝王)
四七日 普賢菩薩(伍官王)
五七日 地蔵菩薩(閻魔王)
六七日 弥勒菩薩(変成王)
七七日 薬師如来(泰山王)

閻魔大王
まず亡くなると死出の山と呼ばれる上り下りの困難な山に登ります。それを越えるのに一週間かかります。

初七日の最初の審理

亡くなって七日目(初七日)は最初の裁判が行われます。秦広王によって五戒「殺生、窃盗、邪淫、妄語(嘘をつく)、飲酒」の戒めを守ったかどうか審理されます(最初の3つはともかく後半は無理…地獄不可避です!)

ここでの判決によって三途の川の渡り方が決まります。罪を犯した者は濁流に飲まれながら怪物のいるようなところを渡らなければなりません。罪の軽い者は穏やかなところ、罪のない者は橋を渡ることが出来ます。

五七日

一番厳しく審理されると言われるのが、亡くなって35日目五七日の閻魔王です。素行の悪さによってはその場で地獄行きもありえるそうです。「ウソをつくと舌を抜かれる」という言葉もここから生まれました。

七七日(満中陰)

四十九日で死者はどこの世界に生まれるのか決まるといいます。最高裁判所の泰山王のもとで最後の裁きを受けます。ここで生前の行いと遺族たちの供養により来世が決定します。

遺族の側では四十九日目で満中陰となり、この日のお勤めは親戚縁者を呼んで特に丁重にお参りします。死者が仏さまの国へ迎え入れられた?ことを感謝する法要です。本位牌やお仏壇は四十九日までに用意し開眼法要(供養)を行いましょう。納骨もこの時に行われることも多いようです。

まだまだ裁判が続く場合も

通常四十九日で行き先が決まりますが、中には地獄行きの当落線上にいて結審しないような人たちもいます。そこで慈悲深い仏さまは再審を行います。

ただしこの裁判は今まで行ってきた四十九日間よりも長く続けられます。百か日、一周忌、三回忌(実質二年目)までに結審するそうです。
※すでに仏さまの国に生まれた方にとっては年忌法要は裁判のための法要ではありません。

亡くなると同時に阿弥陀仏に救い取られて浄土に生まれるという考え方の浄土真宗とはかなり考え方に違いがあるのがわかります。




関連記事

般若心経

浄土真宗では般若心経をとなえない! その理由とは?こたえは阿弥陀様の話じゃないから?

浄土真宗で般若心経をとなえない理由とは? 多くの宗派でお勤めされている般若心経ですが浄土真宗で

記事を読む

お浄土

同じ仏教でも宗派によってこんなに違う!死後の世界観や行き先について

仏教的死後の世界について 人は死んだらどうなるのか?どこへ行くのか?天国?地獄?浄土系宗派のお坊さ

記事を読む

お墓磨き

お盆お彼岸のお墓そうじの必需品!墓石専用洗剤”月光”を使ったお墓の磨き方

お盆に向けてのお墓掃除 お墓のお掃除はいつもどうしてますか?周辺の古いお花を捨てて、雑草を抜い

記事を読む

お坊さん呼び方

浄土真宗の仏事作法で決まりがないこと一覧

浄土真宗の仏事作法で決まりがないこと一覧 浄土真宗の仏事でどのようにしたらいいか迷ったとき、浄土真

記事を読む

月刊住職気になる内容を一部紹介

一度聞いたら忘れられないタイトル 月刊住職 興山舎発行の寺院住職実務情報誌です 主にお寺関係者

記事を読む

建仁寺山門

臨済宗の本山京都の建仁寺に行ってきました

臨済宗建仁寺派の大本山。日本にお茶を広めたことで知られる栄西禅師によって開かれました。京都最古の禅寺

記事を読む

肉食

お釈迦様も肉を食べていた?仏教的肉食のルール色々

お釈迦さまもお肉を食べていた?仏教的肉食のルール色々 現代日本でお肉を食べない人といえば?

記事を読む

長年放置したおりんや真鍮製の仏具をきれいにする裏技(荒技)

おうちの仏壇にこんな仏具ありませんか? お盆や法事が近づくと気にはなりますが、見ないようにしていた

記事を読む

御布施の質問

お坊さんって大変じゃないの?年収は?

お坊さんって大変じゃないの? 坊主丸儲け!お坊さんって税金も払ってないし裕福に暮らしてるんでしょ?

記事を読む

お釈迦様の修行時代

お釈迦様の呼び方一覧 名前の意味

お釈迦様の呼び方一覧 仏教の開祖である釈迦。お釈迦様と親しみを込めて呼びますが他にもいろいろな

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

観音様ってどんな人?男女の性別は?

あの人は観音様のように慈悲深い人だ 若い人はあまり使わない言い回

浄土真宗の葬儀で読まれる 弔電の一例

浄土真宗の葬儀の際、読まれる弔電について 以前も紹介しましたが、

長年放置したおりんや真鍮製の仏具をきれいにする裏技(荒技)

おうちの仏壇にこんな仏具ありませんか? お盆や法事が近づくと気にはな

東本願寺の額装御本尊(スタンドタイプの阿弥陀様)

お仏壇を新調した際 御本尊は本山からお受けしてください。本願寺派(西

愛知県岡崎市 真宗大谷派の三河別院へ行ってきました

真宗大谷派の三河別院へ行ってきました いつの間にか前回から1年く

→もっと見る

PAGE TOP ↑