法事法要のお参りに誰を呼ぶか?初七日から年忌法要まで
法事の用意をするのはなかなか大変です。お寺と日程の調整をして、会食をする会場の手配をして、返礼品を用意し…
その中でも頭を悩ますのは誰をどの範囲まで法事に招けばいいか?ではないでしょうか。
三回忌までは法事法要が連続し悲しみ覚めやらぬ中ですので、親戚も広範囲に声を掛ける傾向にありますが、少々悩みの種になってくるのが、三回忌から三年を挟んで勤められる七回忌や七回忌から五年を挟んで勤められる十三回忌とそれ以降の法事です。
誰も彼も呼んでいたのでは毎回大所帯で用意も大変です。
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まずは一般的な三回忌までの招待範囲
初七日(7日目)
家族、親戚、故人の友人、知人などで行う 最近では葬儀式に続いて行われることも多い。
二七日~六七日(中陰勤行)
家族や親しい親戚だけで行う 中陰中の法要は家族だけの場合も多く五七日あたりで切り上げることも。
四十九日(満中陰法要)
家族、親戚、故人の友人、知人などで満中陰の法要を行う。この日を持って忌明けとなる。香典返しをする。
百か日
家族だけで行う。遺品の整理を行う。
一周忌
家族、親戚、故人の友人、知人などで行う。この日を持って喪が明ける
三回忌
家族、親戚、故人の友人、知人などで行う
七回忌以降誰を呼べばいいのか?
あまり親しくない親戚にまで声を掛けるのか?あの人を呼んだのにあの人は呼ばなくていいのか?こちらを招いてあちらを招かないという微妙なバランスも、トラブルの火種になりそうな気もして悩ましいところです。
決まりがないというのも悩みが増す原因ですが、そういう場合自分の気持ちに正直になってみてください。今回法事にお招きした方と数年後、また元気にお会いできるかという保証はありません。そういうことも考えながら招きたい人を招けばよいでしょう。
蓮如上人が記した白骨の御文にもありますように
朝ニハ紅顔アリテ夕ニハ白骨トナレル身ナリ
朝元気にしていたものが夕方には骨になるかもしれない身です
あの人と会っておこう、この人の話を聞いておこう。そして共に経典を読み、仏法に遭い法話でみ教えを聞かせていただきましょう。法事は今生かされている自分に気づくいい機会です。一期一会の法事をお勤め下さい。
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