仏事 浄土真宗

浄土真宗の法事 新型コロナ影響下はやらなくていい?昨今の事情について

浄土真宗の法事やらなくていい?それとも延期する?

新型コロナウイルスの影響で様々なイベントが中止になっています。
法事(年忌法要)もこのご時世だしと中止を考える人も多いのではないでしょうか。
法事はやらない?
不安を抱えながら法事をやった方がいいのか?それともやらなくていいのか?

もちろんやるのがベターだとは思います。ただ不安もあるでしょう。そこで昨今の事情やいろいろな選択肢を紹介したいと思います。

浄土真宗の法事まず法事をしないと悪いことが起こるか?

悪霊
浄土真宗の法事は「亡き人の御命日を縁としてお念仏の教えを聞かせていただく」というのが基本で、生きている自分たちのために行います。

亡き人はすでに阿弥陀様によって救われて仏と成っているのでいるので、法事をして供養しないと迷ったり、罰が当たるなんて考え方はありません。

「供養しないと悪いことが起こる」などという考え方は故人を悪霊のような扱いをしているのと同じです。

以下はコロナ影響下で法事をやるやらないの色々なパターンを紹介します。

1.法事をお家で予定通り行う場合

法事を家でする
親戚などには「家族のみで規模縮小の上で法事を行います」と連絡し人数を絞って行います。座布団の間隔はなるべく開けて事前に検温しマスク着用の上、換気もよくして行いましょう。

お寺様とは事前に相談して三部経ではなく少し短いお勤めにしてもらうとよいと思います。

2.斎場や葬儀会館の一室を借りて法事をする場合

斎場で法事
費用の面で多少割高になるかも知れませんが、検温消毒などコロナの感染防止の対策をスタッフの方にお願いできるので、ちょっと多い人数を呼ぶ場合に便利です。家族葬用の会場など広さも色々なので詳しくは斎場にお問い合わせください。

3.お寺の本堂を借りて法事をする場合

お寺で法事
本堂のご本尊に向かって両側の窓は開くお寺が多く換気も広さも充分です。人数も絞れば家でやるよりも大幅に密を避けることができると考えられます。

事前の検温と人数分のマスクの用意もお忘れなく。
全面的に使用を中止しているお寺もありますので詳しくはお手次のお寺にご相談ください。

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4.法事を今はしないで延期する場合

法事の延期
人数は絞りたくない、遠方から来る親戚にもお参りしていただきたい。そういう時は時期をずらしてはいかがでしょうか。

法事を遅らせることは悪いことではありません。毎年あることではないので、うっかり法事を忘れていたなんてよく聞く話です。

そういう時は"思い出したなら遅れてでもやればいいじゃないか"というのが浄土真宗の一般的な考え方です。然るべき時期に心置きなくおつとめしましょう。

5.法事をやむを得ず中止する場合

法事をやらない
今回の法事は断念しよう…そういう時は祥月命日(亡くなった日)に人数を絞って家族や集まれる人などでお参りしましょう。

仏壇がなくてもご本尊(阿弥陀様)や和ろうそくやお花だけでも用意すれば法事の形になります。
ご本尊
お経は阿弥陀経や正信偈をみんなでお勤めし、一人ずつ焼香するとよいでしょう。

現在お寺の年中行事はどうなっているのか?

お寺の行事
報恩講や春の永代経法要は満堂になってしまうことが多く 3つの密を避けるため軒並み中止のお寺が多いようです。

しかし僧侶だけは本堂で読経、参拝者は読経の間は本堂の外で間隔を開けてお参り→焼香の後の法話はなし。このような方式で行われたお寺もあります。

コロナ禍での法事について最後に

色々不便なことが多く、今まで当たり前にできていたことが実はありがたかったんだな~と思うことが増えました。早く収束することを願うばかりです。

色々なパターンがありますので一例ということで参考になれば幸いです。

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