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【お盆やお彼岸前に】仏壇の電気を自分で直す方法 電気がつかない原因色々 修理は意外と簡単

明日お参りなのに仏壇の電気がつかない!どうしたらいいの?
じいちゃん

このようなことにお困りの方いらっしゃいませんか?

ちなみに電気屋さんを呼んでも「仏壇のことは無理!」と断れることも珍しくありません。

今回は仏壇屋を呼ぶ前に自分で何とかする方法をお教えします。仏壇の電気を自分で直すために様々な原因を見てみましょう。

仏壇屋
仏壇屋で16年勤務した筆者が解説します。仏壇屋を呼ぶ前に直せたり、原因を把握して電話口での説明がスムーズになる場合があります。

仏壇の電気がつかない!自分で直す方法

仏壇の電気がつかない!

お盆やお彼岸前に慌てて電話を頂くのはもはや風物詩となっております(笑)

普段は仏壇に見向きもしないけど、法事の前に久しぶりにつけてみたらつかなかったというパターン。

仏壇屋
慌てず騒がず一つずつ原因をつぶしていきましょう

仏壇の電気の種類について

現在仏壇の電気配線のシェアの多くを占める八木研製の12VオアシスライトやLED式ともしび3Vなど様々な配線のタイプがありますが、形状の違いこそあれ接続の理屈はほとんど同じです。

他には8Vのタイプや100Vの配線を切ってビニールテープで巻いて接続したような荒技が施してあるものも見かけますが、こういうタイプは古くなっていますので、すべて配線を外して張り替えることをおすすめします。

仏壇屋
八木研製品やLED製品にはPSEマークがついているので安心です

PSEマーク:製造業者が検査などの義務を果たし安全だと認められた製品につけられるマーク

PSEマーク?そんなもん知らねえな!
じいちゃん

以下は症状別よくあるパターンに当てはめて直す方法を紹介します。

仏壇屋
100V以外にはたいてい通用しますよ

仏壇の電気 全部つかない時の対処方法

すべての電気がつかない

仏壇の電気が全部つかない

全部消えてしまっているということは、アダプターか元線の不具合ということになります。慌てず騒がず原因をつぶしていきましょう。

仏壇の電気がつかない原因仏壇の電気 アダプタがコンセントが外れている

八木研仏壇電気配線

アダプターがコンセントから外れているのはシンプルな原因ですが、けっこうよくあります。アダプタの根元が劣化して接触不良を起こしている場合もありますので、その場合は仏壇店で新品に買い替えてください。

仏壇の電気がつかない原因内部のブレーカーが落ちている

ショート、漏電、落雷 何らかの原因で負荷がかかると安全装置が働いて、電気が遮断されることがあります。一昔のタイプだとアダプタにブレーカーon、offするスイッチがありますのでonの方に切り替えてください。

八木研製仏壇の電気

上の写真のアダプタ左側にある突起がスイッチ。新しいものだと付いておらずコンセントに抜き差しするだけで元通り電気が流れます。

仏壇の電気がつかない原因手元スイッチの接触不良

仏壇手元スイッチ

一番よく動かす部分なので多い不具合。仏壇用の12Vオアシスライトの手元スイッチと元線は一心同体になっており、手元スイッチの内部が接触不良になるとすべての電気に影響が出ます。

裏側のネジを外して中の金具や銅線を撒き直せば直せますが、手元スイッチのみで売ってますので部分的に買い換えた方が早いし確実です。

12V配線の中には手元スイッチの部分だけ分岐が外せるものもあります。スイッチ部分だけ外してアダプタの抜き差しのみで電気を点灯させることも可能です。法事直前の応急処置に覚えておいて損はありません。

※LED配線にはこの応急処置は使えません。

仏壇の電気 内側の元線のコネクタが外れている

仏壇内側の電気

画像中央右側、オレンジ色の部分からコネクタ線が抜けている状態(LEDだと黒)。これが外部に繋がる元線なので、抜けるとすべての電球が消えてしまいます。挿しなおす時は差し込む方向に注意!

仏壇の天井

コネクタを集積するターミナルと言われる部分は、たいてい仏壇の天井付近の手前側にあります。場合によっては仏壇正面最上部のフタを開けたところにある場合もありますので、ご確認ください。




仏壇の電気 部分的につかない時の対処方法

仏壇の電球がつかない

灯籠の片方だけつかない!ろうそく灯だけ消えている!こういう場合はアダプターと元線部分は生きていますので部分的にパーツを交換したりして対処できます。

一部は正常に点灯している。こういう状態だと結構簡単になおります。

仏壇の電気がつかない原因電球が緩んでいる

電球がゆるむ

一番多い原因(笑)

電球が切れた!と仏壇店に走る前に電球が緩んでないか締めなおしてみてください。

灯籠の中は画像のように本体部分を上方にずらすことで、電球を露出させることができます。灯篭の形が違ったとしてもほとんどが同じ構造です。

仏壇屋
ろうそく球や両脇の輪灯球が部分的につかない時も一度ひねってみてください
浄土真宗蝋燭立飾り方

輪灯は右端のこういうやつです(宗派によって形は様々)

仏壇の電気 単純な球切れ

電球が緩んでいないか締めなおしてみて つかないなら球切れの可能性大です。

直前まで点いていたなら、その電球を持って仏壇店へ行くと、ボルト数や切れた箇所がわかり話が早いです。稀に6.3Vや8Vの電球が使われていることもありますので間違わないように必ず持って行きましょう。

仏壇屋
100V球と8V球、12V球と6.3V球は見た目がまったく同じなので必ず持参してください
こっちでええんや!!
じいちゃん

と8Vを買って帰り、100Vの電流が流れている配線に取り付けてしまうと球が弾けますので絶対にやめてください。

仏壇屋
それを平気で「つかなかった!」と返品に来るおばさん多いですよ

※100V球なら100均(ダイソーにあります)で手に入りますが、12Vの仏壇の専用電球はホームセンターや町の電気屋さんに行ってもほぼありません。

仏壇の電気 内側のユニット不良

仏壇内側の電気

アダプターや元線の箇所でも説明しましたが、内側にあるターミナルから消えている電球のコネクタ線が外れている可能性があります。確認してみましょう。
※写真の白い部分のコネクタ線が外れていることになります。

最終手段 仏壇屋に来てもらう

どうしていいかわからないわ…
ばあちゃん

色々試してみても原因不明な場合は仏壇店にご相談ください。または「危ないわ」と思った時は早めに仏壇屋に電話をしましょう。

仏壇屋に電話して情報を伝える際、把握しておくとスムーズなのが電球のボルト数です。

仏壇の切れた電球

見えにくい場合はそのまま仏壇屋へ持参してください

※ボルト数は切れていない点灯している電気の球を抜いて、根元をご確認ください。「●V●W」と刻印がしてあるはずです。

12Vの電球がささってて、ろうそくだけ点かない(または全部つかない)
じいちゃん
仏壇屋
このように伝えて頂けると大変スムーズです

また100Vの電気配線を切って、ビニールテープでつないでいる場合。そろそろ電気配線の買い替え時かもしれません。

※そのやり方で配線されているとなると電気配線してから余裕で30年くらいは経過しています

仏壇の古い電気配線

仏壇屋
今はこれは推奨されないやりかたです。

仏壇店に売っている電気配線キットはPSEマークつきで安心です。一度ご検討ください。

また出たなPSEマーク
じいちゃん

PSEマークのない100V配線にはアダプターも手元スイッチもターミナルもないため、先ほどから紹介してきた方法では直らないものも多いです。

ちなみに仏壇内のすべての配線を張り替えるとなると器具代、出張費、作業代込みで約3灯式だとして12,000円くらいです。

参考になれば幸いです。





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