浄土真宗のお勤め 毎日あげるお経とは?
朝一番のご飯もお供えしたし、お花も華瓶(けびょう)も用意したし南無阿弥陀仏と仏壇の前で手だけ合わせようかな。
でも今日はきちんとお経を称えたい気分だけど、浄土真宗はどんなお経をとなえたらいいの?
そんなときは正信偈(しょうしんげ)をお勤めしましょう
浄土真宗の正信偈
正式には正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)といいます。正確に言うとお経ではなく、親鸞聖人が浄土三部経の教えを百二十句の偈文(うた)にしたものです。正信偈を朝夕にお勤めするのが蓮如上人が定めて以来、浄土真宗500年の伝統です。
さらに言うと正信偈の後に続いて和讃六首-御文章(お文)拝読-領解文と続きます
でも正信偈をお勤めするとなると結構時間がかかりますよね?
朝は通勤通学などで時間がない。なんとかなりませんか?
でしたら讃仏偈(さんぶつげ)はどうでしょうか?
※大谷派では嘆仏偈(たんぶつげ)といいます
文字通り仏さまを讃える内容で浄土真宗のよりどころとする経典の一つ「仏説無量寿経」の中に含まれる四言八十句の偈(うた)です。
慣れれば3分程と短いので出勤前などのお参りに最適です。
もう一つおすすめなのが重誓偈(じゅうせいげ)です
※大谷派では三誓偈(さんせいげ)といいます
阿弥陀さまはすべての人を救うため、四十八の本願をおこされました。そして心貧しく悩み苦しむ人々を救うことができなければ決して仏にはならないと重ねて誓われたという内容です。(約2分30秒)
どちらも浄土真宗のお経本に載っています
讃仏偈 西(浄土真宗本願寺派日常勤行聖典)P53 東(真宗大谷派勤行集)P92
重誓偈 西(浄土真宗本願寺派日常勤行聖典)P76 東(真宗大谷派勤行集)P89
短いからと言ってありがたくないわけではありません。仏説無量寿経の深い内容がギュっと詰まったありがたいお経です。
ちなみによく故人にお経を聞かせてあげたいからとお仏壇の前でCDの経を流す方もいらっしゃいますが、自分で声に出してお勤めしてこそお経は値打ちがあります。CDはあくまで練習用です。
また様々な宗派で唱えられる般若心経は浄土真宗では唱えません。 その通りではありますが という方も多いのではないでしょうか?お遍路などに行くと各お寺の御本尊の前でお勤めします。 二百六十二文字で書かれている般若心経、日本で一番となえられているお経かもしれません。 ... 続きを見る
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朝夕の勤行はできるかぎり家族そろって毎日行いたいものです。
参考になれば幸いです。