*

浄土真宗のお墓について 建てる際に気をつけたいこと

公開日: : 最終更新日:2018/04/08 仏事, 浄土真宗

浄土真宗式のお墓を建てる

地方による習慣もありますので絶対これ!という決まりはありませんが、浄土真宗のみ教えからかけ離れたお墓は建てないようにしたいものです。

推奨されるお墓の建て方

墓石の正面に「南無阿弥陀仏」または「倶会一処」と彫る

浄土真宗お墓正面
よく先祖代々や〇〇家之墓と彫るお墓を見かけますが浄土真宗では本来「南無阿弥陀仏」や「倶会一処」と仏語を彫ることによって墓前を仏縁を結ぶ場所とします。

家名を彫るなら二段目の台石か花立の下に彫るとよいでしょう。また建立の日付を刻む場合も「吉日」とはしません。
※倶会一処 ともにお浄土で会いましょうという意味です。

法名を刻む石板は法名碑にする

お墓法名碑
霊魂という考え方がないのでよく見る霊標とは刻みません。また墓誌と刻む場合もありますが法名碑の方が望ましいでしょう。
ちなみに法名碑自体が必ず必要なものではありません。

納骨室(カロート)の造り

お墓納骨室
納骨室(カロート)の底をコンクリートにして骨壷ごと納める場合と 底を土にしてお骨をいずれ土に還す場合がありますが、浄土真宗に決まりはありません。
※よくお骨をバラ撒いたら死者が迷うというような話を聞きますが、亡くなった方はすでにお浄土にいらっしゃるという考え方ですので、そのような迷信は気にする必要がありません。

その地方の一般的な造りにしてもらってもいいですし、これから骨壷が増えて狭くなるなと思ったら土にしてもらっても問題ありません。

線香立の形について

浄土真宗ではお仏壇でお線香を立てずに寝かせます。お墓も寝かせるタイプの線香立にした方がいいのでしょうか?

気になったので某本願寺の別院管轄のお墓を確認してみましたが、一般的なお線香を立てるタイプの造りが大多数でした。お墓の方には決まりはないようです。
それから間違ってもちょうどいい大きさだからといって墓石の水鉢にお線香を寝かせて炊かないようにしましょう。

最初の墓前での法要は建碑式(法要)

浄土真宗建碑式
浄土真宗では開眼法要、魂入れ、精入れとはいわず建碑式(建碑法要)といいます。他の宗派では墓石に先祖の魂が宿ると考えたりしますが、浄土真宗では霊がこの世で迷うという考え方がないため、あくまで石碑を建てる式=建碑式(法要)といいます。

お墓は先祖供養の場所ではなく、亡くなられた方の遺徳を偲ぶと共に私達の命のはかなさや阿弥陀様のお慈悲に気づかせて頂くご縁を頂く場という考え方です。



お墓に必要ないもの

浄土真宗のお墓に不要なもの

卒塔婆、水子地蔵、五輪塔などそのようなものは必要ありません。
・卒塔婆も水子地蔵も追善供養のためのもの。また帰依するのは阿弥陀様一仏だけであるため
・亡くなった方はみな浄土に生まれるという考え方のため追善供養のための塔婆も水子地蔵も必要ありません。
※子供や水子を救うのはお地蔵様(地蔵菩薩)という考え方があるようですが、浄土真宗ではそのような分業のような考え方はしません

様々な迷信を気にしない

迷信
お墓に関する様々な迷信がありますが、気にする必要はありません。先祖が祟るという考え方も聞きますが、お念仏の教えに生きた人々が自分の子供や孫を苦しめてやろうなんていう筈がありません。以下迷信色々↓
・閏年にはお墓を建てない
・建立の日はお盆、お彼岸じゃないとダメ
・立派な墓石じゃないとご先祖が悲しむ
・墓相、お墓の向きや位置が悪いと災いが起こる
・お墓にヒビが入ると災いがある
※物理的に直す必要はありますが災いとの因果関係はありません

<スポンサーリンク>



浄土真宗のお墓の間違った考え方

浄土真宗お墓間違い
・お墓には先祖の魂が宿っており、お墓の方角が悪かったり墓相がよくないと先祖の霊が迷って災いがふりかかる!
・お墓に手を合わせお供え物をすることによって先祖を供養する。

浄土真宗のお墓の正しい考え方

・故人の遺徳を偲び私達の命のはかなさや阿弥陀様のお慈悲に気づかせて頂くご縁を頂く場所
浄土真宗お墓正しい
お念仏の教えに生きた故人は亡くなると同時にお浄土に生まれています。(仏さまになっています)生きている私達がここに宿れとか成仏しろというのは考え違いです。お坊さんも超能力者ではありません(笑)方角や位置にこだわるとかえって不自然になりお参りがしづらくなることもあり注意が必要です。
参考になれば幸いです。
<スポンサーリンク>



関連記事

浄土真宗のお仏壇を買うときに注意したい置き場所や方角

浄土真宗のお仏壇を置く場所や向きについて お仏壇を購入しようと思った時、気になるのは設置場所です。

記事を読む

往生とは

死者は四十九日までにいったいどうなるのか?

浄土真宗の四十九日(中陰)をご紹介しましたが、他の宗派では意味合いが違ってきます。臨終を迎えると死出

記事を読む

作法の違い

いくつわかる?西本願寺の七不思議(浄土真宗本願寺派)

西本願寺に伝わる七不思議 不思議と言っても浄土真宗自体が迷信とか怪奇現象を否定する宗派ですので

記事を読む

往生とは

法事の謎 一周忌の次はなぜ三回忌なのか?

法事の疑問 一周忌の次がなぜ三回忌なのか? 来週は祖父の三回忌か 祖父が亡くなってもう三年も

記事を読む

西本願寺の仏壇の飾り方

浄土真宗本願寺派(西本願寺)普段の仏壇の飾り方、仏具の配置

西本願寺の仏壇仏具日常の飾り方 本願寺派(西本願寺)の法事の時ではない平常時の仏具の飾り方並べ方を

記事を読む

般若心経

浄土真宗では般若心経をとなえない! その理由とは?こたえは阿弥陀様の話じゃないから?

浄土真宗で般若心経をとなえない理由とは? 多くの宗派でお勤めされている般若心経ですが浄土真宗で

記事を読む

浄土真宗 枕経(臨終勤行)について 必要なものやっておくべきこと

浄土真宗の枕経(臨終勤行)とは 亡くなっていこうとする人がお仏壇の阿弥陀様に対して"人生の終わりに

記事を読む

施餓鬼のお供え

おせがき(施餓鬼会)について お盆との違いやお寺へ用意準備していくもの

施餓鬼会について たんに施餓鬼やおせがきと呼ばれることもあります。浄土宗、真言宗、曹洞宗などで

記事を読む

阿弥陀様ってどんな人?

浄土真宗の御本尊として礼拝の対象となる阿弥陀様(阿弥陀如来)とはどんな人でしょうか? そもそも人な

記事を読む

冥福を祈る

真宗高田派の法事法要 仏具の並べ方 事前に用意するもの

真宗高田派の法事で準備用意するもの 真宗高田派の法事(主に年忌法要)について。どのような準備が

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

観音様ってどんな人?

あの人は観音様のように慈悲深い人だ 若い人はあまり使わない言い回

浄土真宗の葬儀で読まれる 弔電の一例

浄土真宗の葬儀の際、読まれる弔電について 以前も紹介しましたが、

長年放置したおりんや真鍮製の仏具をきれいにする裏技(荒技)

おうちの仏壇にこんな仏具ありませんか? お盆や法事が近づくと気にはな

東本願寺の額装御本尊(スタンドタイプの阿弥陀様)

お仏壇を新調した際 御本尊は本山からお受けしてください。本願寺派(西

愛知県岡崎市 真宗大谷派の三河別院へ行ってきました

真宗大谷派の三河別院へ行ってきました いつの間にか前回から1年く

→もっと見る

PAGE TOP ↑