臨済宗の本山京都の建仁寺に行ってきました
臨済宗建仁寺派の大本山。日本にお茶を広めたことで知られる栄西禅師によって開かれました。京都最古の禅寺です。
朝早いうちに訪れたので独特の静謐な空気がただよっています。残念ながら堂内は早すぎたため御本尊に手を合わせることはできませんでした(残念)訪問時期2017年8月半ば
建仁寺周辺の町並み▼
建仁寺は祇園のお茶屋や料亭の並ぶ花見小路の中に建てられています。古く趣のある街並みが続く京都の代表的な観光地です。こういう統一感ってやはり町ぐるみで協力しないと無理ですよね!亀山の関宿に行った時はチラホラと近代的な家が建っていてすごいけど惜しい感じでした(笑)
表門▼
建仁寺入口の表門。祇園の花見小路通りから入ります。よく見ると信号機のようなものが立っていますが。
おっといきなり月極め駐車場!
境内の石畳▼
朝早いうちに訪れましたが、広い境内ウォーキングしている人もチラホラ見かけました。前日の夜に建仁寺の近くの天麩羅屋さんで食事をしましたが「ホテルまで建仁寺の境内を抜けて行くと近道だよ」と教えてくれましたし結構周辺住民にも開かれた大本山のようです。
(警備などは大丈夫なんでしょうか…)
茶碑▼
建仁寺境内にある「茶碑」1191年栄西が中国からお茶の種を持ち帰り日本に広めたそうです。その後のお茶を飲む習慣や茶の湯や茶の文化の広まりなども考えると、日本の文化への多大なる貢献です。碑の回りにはお茶の木が植えられていました。
浴室▼
中は三つの部屋に分けられており、蒸し風呂があるそうです。禅寺では読経、座禅だけではなく食事、掃除他生活することすべて修行とされており、入浴も修行の一つとして厳しい作法があります。
三門▼
静岡県の安寧寺から移築されたそうです。「御所を望む楼閣」という意味で「望闕楼」と名付けられています。高さは24メートル、横幅50メートルあり、建築当時は広範囲を見渡せたものと思われます。楼上には釈迦如来、迦葉尊者、阿難尊者、十六羅漢の像が安置されています。
禅宗における三門は煩悩を離れた状態をさし三解脱門(空門、無相門、無作門)に例えられます。「望闕楼」の扁額は第4代管長の竹田黙雷(宗淵)の筆によるものです。
門の前にある放生池▼
池には蓮の花が咲いており、朝もやと相まってお浄土のような様相です。
そういえば私が学生の頃は栄西とかいて(えいさい)だったのに最近では(ようさい)と読むようです。
※掛け声の「えいさ~」は鐘楼の鐘を運ぶがはかどらないため、見かねた栄西(えいさい)が「私の名を唱えながら運ぶとよい」とアドバイスしたところ、鐘はたちまち動き無事に建仁寺に到着したという…というのを聞いたことがありますが???じゃあ掛け声は「ようさ~」じゃないと(笑)
知恩院の時もそうなんですが、スマホのシャッター音がちゃんと鳴るので、てっきり撮れてるもんだと思いこんでたら撮れてない写真がかなりありました。残念です…
<スポンサーリンク>
関連記事
-
-
般若心経の写経の書き間違え 失敗した時の直し方 修正するときのルール色々
写経を書き損じしたときに直す方法 精神修養やお遍路の際、各札所に納経ということで納めるためにた
-
-
浄土真宗の打敷の掛け方 飾り方と由来
浄土真宗の打敷の掛け方 まず打敷って何なのか? お仏壇を荘厳(お飾り)するための仏具の一つで
-
-
同じ仏教でも宗派によってこんなに違う!死後の世界観や行き先について
仏教的死後の世界について 人は死んだらどうなるのか?どこへ行くのか?天国?地獄?浄土系宗派のお坊さ
-
-
ペットの火葬とその後 どうしたらいいのか?
ペットの葬儀が終わったらどうすればいいか? 前回 浄土真宗式で行うペットの葬儀を紹介しましたが、こ
-
-
お盆の準備に使える?100均で売っている仏具 ダイソー編
お盆に役立ちそうな仏具色々ダイソー編 お盆やお墓参りのときに役立つ仏具も最近では100円均一の店で
-
-
お墓移動の手順やかかる費用(離壇料)について 揉めない方法と法的に解決するには?
お墓墓地の移動について 遠くの故郷にあるお墓を自分の住まいの近くに移動させたい。改葬といって最近増
-
-
お寺の檀家総代とは何?引き受ける引き受けない?役割と仕事内容についての紹介
檀家総代を引き受けてしまった! お寺の檀家総代とは名前だけは聞いたことあるけど 役割は謎に包ま
-
-
お坊さんと神主さんの違い なるのが大変なのは?役割等の違いを比較
お坊さんと神主さんの違いについて 仏に仕える人と神に仕える人? 簡単に言うと確かにそうですが
-
-
家具調仏壇 仏具の配置並べ方
家具調仏壇とは 自由な発想で作られる色や形の種類が豊富なお仏壇です。現代仏壇やモダン仏壇とも言われ
-
-
月刊住職気になる内容を一部紹介
一度聞いたら忘れられないタイトル 月刊住職 興山舎発行の寺院住職実務情報誌です 主にお寺関係者