浄土宗の大本山 増上寺へ行ってきました
浄土宗の大本山増上寺へ行ってきました。
浄土宗のお寺は京都の総本山知恩院に続いて二ヶ寺目。増上寺は7つある浄土宗の大本山の一つです。そこでまずひとつ気になる点。
総本山と大本山の違いは?
ちなみに浄土宗のパンフによると二つの違いは…
総本山
法然上人の本廟を守護するとともに浄土宗の教化および教学の規範となる道場。すべての僧侶および檀信徒の帰向する寺院(京都の知恩院のこと)
大本山
浄土宗の教化や教学を世に広める道場であり、すべての僧侶および檀信徒の尊崇する寺院
とのことです。教化の中心となる寺院で法然上人の御廟があるかないかの違いでしょうか。
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増上寺大門
この門は江戸時代は総門だったそうです。本堂までの距離を考えるとものすごい敷地面積です。
増上寺へはJR浜松町駅から歩きました。都心のど真ん中にあり大門を車が次々とくぐります。都心なので交通量がかなり多いです。
知恩院とは少し趣が違い大都会に鎮座する浄土宗の一大拠点と言った様相です。上野の寛永寺(天台宗)と並んで徳川家の菩提寺として栄えました。
増上寺三門(三解脱門)
日比谷通りに面して建っておりこの門をくぐると三つの煩悩から解脱できるという意味を持ちます。江戸時代初期建立。高さ21mという高さは当時としてはかなり高い建造物となり昇ると遠くまで見渡せたため、展望台のようなスポットだったそうです。(ブラタモリで見ました^^;)
大鐘楼
三門をくぐってすぐにある大鐘楼。江戸の三大名鐘に数えられました。現在のものは戦後に再建されたものですが鐘は延宝元年(1673年)に鋳造されたもの。江戸時代当時は朝夕の二回撞かれ 今なるは芝(増上寺)か上野(寛永寺)か浅草(浅草寺)かの俳句にも登場します。
石段の上の大殿
ご本尊の阿弥陀如来(室町期作)が奉られている大殿。戦災で焼失しましたが昭和四十九年に再建。
法要中撮影禁止の看板
大殿(本堂)に中でお参りさせて頂きました。そこで目にしたこの看板、法要中じゃないってことは今は撮っていいんでしょうか?職員らしき方がいますが撮影してる人を注意していない…
お参りしている方の列が切れるのを見計らってご本尊を撮らせていただきました。
法要って英語でMemorial serviceっていうんですね。
増上寺のご本尊
ご本尊の阿弥陀如来です。知恩院と同じく座っている座像です。座像はお浄土にいる姿を表し、立像は今まさにこちらへ救いに行くぞという姿を表しているそうです。
宝物殿へ…
…と思ったら残念ながら宝物殿は火曜日定休日でした。前にもこういうことあったような…
浜松町から徒歩約10分アクセスよし 都心ではありますが観光地化はされておらずゆっくりと境内を見てまわることもできます。ぜひみなさんもお参り下さい。
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