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観音様ってどんな人?男女の性別は?

あの人は観音様のように慈悲深い人だ

観音様
若い人はあまり使わない言い回しかもしれませんが一体どんな方なのでしょうか?

もちろん架空の人物ですが^_^;頭に宝冠をかぶり、アクセサリーをつけた姿は王子時代のお釈迦様をモデルにしていると言われます。

色々な呼び方の違いなど観音様の正体に迫ってみたいと思います。

観音様の色々な呼び方一覧

まずは一言で観音様と言っても色々な呼び方やお姿があります。
ちなみに↓も馬頭観音と言ってお姿のひとつです。
馬頭観音
観音様(ポピュラーな呼び方)
観世音(延命十句観音経など)
馬頭観音(ちょっと怖い)
観世音菩薩(基本形)
観自在菩薩(般若心経に出てくる呼び方)
千手観音(たくさん手がある例のあれ)
十一面観音菩薩(顔がたくさん)
聖観音菩薩(基本の姿。この姿から変化)
etc

一部の呼び方を紹介しましたが、有名なお経「観音経」の中には観音様は33の姿を持っていると記されています。

人々は観音様に様々な願いを掛けた。慈悲深い観音様はすべての願いを 求めに応じて色々な姿に変化してかなえようとした。

観音様は困っている人たちを救うために臨機応変に姿を変えて現われるというわけです。
千手観音
変化した姿で最も有名なのが千手観音でしょう。千の手は生きとし生けるものすべてを救い、その手の及ぶ範囲が広大であることを表しています。救うことのできる人数は千人どころではありません。
※仏像の場合千本作る場合より40本作る場合が多い

菩薩の意味は?

菩薩の意味
菩薩とは悟りを求めて修行する人のこと。

現世で人々を救済し続ける観音様ですが、意外なことに菩薩というのは悟りを開く前の身で悟りを開いた「仏(如来)」に準じる位です。

仏の像を「仏像」といいますが、観音菩薩は前段階の「菩薩」なので狭い意味では観音様の像は「仏像」ではないことになります。

観音様はなぜ悟りを開いていないのか?

観音様と悟り
実はこれには理由があります。大雑把に言うと、実は悟りは開いていつでも仏(如来)になれるんだけど、そうなってしまうと、この世にいるわけにはいかなくなってしまいます。

現場(この世)に残って人々を救おうと考え、あえて菩薩のままでいるとのことです。みんなが救われないうちは自分も救われようとは思わないというわけです。
※阿弥陀如来が立てた48願の中にもあったような…

観音様は男なの?女なの?

観音様の性別
素朴な疑問ですが。観音像は悟りを開く前の王子時代のお釈迦様がモデルとも言われいるから男性?いや母性を感じさせるような姿は女性?

クイズに出されると見た目から「女性!」と答える人が多いかもしれません。(服はだけてますが)
女性的な姿で表現されることが多いですが性別は設定されていません。

観音様 その他の役割

観音様の役割
すべての人を救おうとする観音様ですが阿弥陀如来の補佐もしており、臨終の際には阿弥陀如来のお供として迎えに来るという役目もあります。

来迎図という仏教絵画の中に勢至菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍として雲に乗って降りてくる姿が描かれています。

いかがでしたでしょうか。様々なところに祀られている観音様。作製した人や宗派によって微妙な違いもありますのでお寺に行った際には見比べてみるのも面白いかもしれません。

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