*

仏教的クリスマス 花まつりについて なぜお釈迦さまに甘茶をかけるのか?

公開日: : 最終更新日:2018/04/06 その他宗派, 浄土真宗 , ,

花まつりの話

四月八日はお釈迦様の誕生日です。この日は全国のお寺でお釈迦様の誕生日を祝う行事が行われます。日本には色んな仏教宗派があって考え方も様々ですが、この花祭りの日に関しては足並みがそろっています。

専門用語?では灌仏会(かんぶつえ)と言いますが「花まつり」という名称で昔から親しまれています。
はなまつり甘茶

お釈迦様の誕生秘話

お釈迦様は釈迦族の王子として誕生しました。ルンビニーという美しい庭園でマーヤ夫人の右の脇腹から生まれるとすぐに歩き出し、七歩歩いて天と地を指さし「天上天下唯我独尊」と言ったのは有名な話です。
※ちなみに七歩歩いたということは「六道」(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天)という迷いの世界から出られたことを表しているとされます。

やっぱり王家の赤ちゃんはいうことが違うな
私は世界で唯一の尊い者だなんて…

違います
天上天下唯我独尊の意味

「天上天下唯我独尊」(天にも地にも我独りにして尊し)誤解されやすいですが、誰もがこの世にただ一人の人間として生まれてきたのだ。ならばみんなが尊いものだというようなニュアンスです

そしてさらに
天に現れた竜の王がお釈迦様の誕生を祝って甘露の雨を降らせたそうです。
甘露の雨を降らせた竜

甘茶をかける由来


上記のようなお釈迦様誕生のエピソード(伝説)にちなんで、春の花でルンビニー庭園を模した花御堂に天地を指さす生まれたばかりのお釈迦様(誕生仏)を安置し、柄杓で甘茶をかけるようになったそうです。

江戸時代には、4月8日は祝日扱いで寺子屋などもお休みになったとか
しかし昭和になってから一般にもクリスマスが定着すると残念ながら水をあけられるかたちになっています…

カレンダーにもクリスマスは書いてあるのに花まつりは書いてないものが多いです。

花まつりがクリスマスより盛り上がらない理由

花まつりとクリスマス
仏教のクリスマスともいうべき花まつりですが、クリスマスと比べると認知度、盛り上りともに部が悪いのは先述の通りです。理由を勝手に考えてみました。

・テーマソングがない
子供が幼稚園や小学校で歌うおなじみの歌から、クリスマスの時期が近づくと しつこいくらいリフレインされている曲などクリスマスソングには事欠きませんが、花まつりにはこういうメジャーな曲がありません
※ずばり花まつりという歌もありますが何人の人が歌えるやら…

・季節が悪い
ああ雪だ!ホワイトクリスマスだね!手垢のついた台詞ですが、お釈迦様の誕生日は4月なので逆立ちしたってこんなロマンチックなことはおこりません…

・プレゼントがない
クリスマスと言えば子供達にとって楽しみはプレゼント。お寺でお菓子がもらえたりはしますが、花まつりも子供を取り込む何かを考えたいところです…

・特別な食べ物がない
クリスマスと言えばケーキやチキンが思い浮かびますが、花祭りは甘茶くらいです…こちらも子供の喜ぶ何かを考えたいところです

・お寺のもつイメージ
キリスト教の教会も西洋式のお寺のようなものですが、日本のお寺というとお墓とかお葬式とか暗いイメージをしてしまうせいでしょうか…

・企業がのっかってこない
恵方巻(2月)やハロウィン(10月)など昔からやってるけど、企業が仕掛けて一気に知名度を上げてきたイベントもあります。やはり独特の食べ物や雰囲気って大事なようです。バレンタイン(2月)~ゴールデンウィーク(4月)までイベントの空白が続きますのでどこかの企業の方、花まつりいかがでしょうかね?

暗くなってしまいましたが

クリスマスと花まつり比較
人身受け難し=人として命を賜ることは難しいことだといいます。そして「天上天下唯我独尊」お釈迦様が言われたように一人ひとりが決して代わることのできない尊い存在であることを自覚し、生まれた意義を再確認するご縁として花まつりのお祝いをしましょう。
<スポンサーリンク>


関連記事

お浄土

同じ仏教でも宗派によってこんなに違う!死後の世界観や行き先について

仏教的死後の世界について 人は死んだらどうなるのか?どこへ行くのか?天国?地獄?浄土系宗派のお坊さ

記事を読む

浄土真宗のお経

お経をとなえる意味について浄土真宗的考え方 お経って結局何なの?

お経について浄土真宗的考え方 そもそもお経って何なんでしょうか?唱える意味は? 法事の時に聞いて

記事を読む

お寺に税務署がやって来た! 宗教法人への課税非課税について

お寺に税務署がやって来た! 宗教法人への税金について お坊さんって税金払ってないよね? よく

記事を読む

浄土真宗のお経

朝忙しい人のための浄土真宗毎日のお経、お勤め

朝一番のご飯もお供えしたし、お花も華瓶(けびょう)も用意したし南無阿弥陀仏と仏壇の前で手だけ合わせよ

記事を読む

京都本願寺の謎 国宝唐門に本当に蜘蛛の巣は張ってないのか?(笑)

京都本願寺の七不思議の中に国宝唐門には雀や蜘蛛が巣を作らないというものがあります。 本当かどうか検

記事を読む

引き物供養の品

浄土真宗お供えの表書き黄白?黒白?使い分けに関する考察

水引の色の使い分けをどうしたらいいのか? こちらが法事に参加する際、御供えの水引はどうしたらいいの

記事を読む

浄土真宗のお正月

浄土真宗のお正月の迎え方について仏壇の飾り方 喪中の場合は?

浄土真宗のご家庭のお正月の過ごし方迎え方についてです。お仏壇の中に何か特別なものを用意する必要がある

記事を読む

お遍路さん

浄土真宗の札所巡りについての知識 四国遍路に行ってもいいの?

浄土真宗の巡礼について 浄土真宗に札所巡りはある? 巡礼や札所巡りと言えば四国八十八ヶ所のお遍路

記事を読む

浄土真宗の中陰勤行どうする? 四十九日までの用意飾り方

浄土真宗の中陰法要について ご家族が亡くなったのち初七日、二七日、三七日…六七日、七七日(四十九日

記事を読む

高須別院本堂

岐阜県海津市の高須別院へ行ってきました

真宗大谷派の別院である高須別院 岐阜県海津市にある高須別院二恩寺。道路に立てられている大きな看板に

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

観音様ってどんな人?男女の性別は?

あの人は観音様のように慈悲深い人だ 若い人はあまり使わない言い回

浄土真宗の葬儀で読まれる 弔電の一例

浄土真宗の葬儀の際、読まれる弔電について 以前も紹介しましたが、

長年放置したおりんや真鍮製の仏具をきれいにする裏技(荒技)

おうちの仏壇にこんな仏具ありませんか? お盆や法事が近づくと気にはな

東本願寺の額装御本尊(スタンドタイプの阿弥陀様)

お仏壇を新調した際 御本尊は本山からお受けしてください。本願寺派(西

愛知県岡崎市 真宗大谷派の三河別院へ行ってきました

真宗大谷派の三河別院へ行ってきました いつの間にか前回から1年く

→もっと見る

PAGE TOP ↑