仏事 浄土真宗 雑学

浄土真宗のお坊さんから頂いた満中陰法要(四十九日)のお礼状

満中陰法要(四十九日)の御礼状

浄土真宗のお寺様から御香典返しと一緒に、満中陰法要(四十九日法要)を無事お勤めましたというお礼状を頂きました。浄土真宗の教義的に使わない言葉も文中にありませんし、かなり参考になりますので文例ということでご紹介したいと思います。

本願寺派(西本願寺)のお寺様

西本願寺の四十九日お礼状文例

お蔭さまで本日 (法名) の
満中陰法要を営むことができました
それでもまだ「気を付けていってらっしゃい」
という声が聞こえてくるような気がしております
思い出の品が徐々に部屋から姿を消していくと寂しさがつのります
なんとも意気地のない家族ですがお蔭でそのまま抱いて下さる
南無阿弥陀仏の温もりが増しております
迷惑かけっぱなしであった生前の母をお支えくださったこと
本当に心よりお礼申し上げます
加えてお通夜お葬儀にはかくだんのご厚情を頂き
お礼の言葉が見つからないほどです
事後の忙しさにまぎれて今日までお礼できませんでしたこと
またこのような略儀となりましたことをお詫びしつつ
ご挨拶とさせて頂きます
称名相続
平成 年 月 日

大谷派(東本願寺)のお寺様

東本願寺四十九日お礼状文例

謹啓 春暖の候、皆さまにおかれましては
ますますご清勝の御事とお慶び申し上げます
さて先般 当時前坊守
(法名) 俗名(俗名)儀
葬送の際にはご鄭重なるご弔問と御香典を賜り厚くお礼申し上げます
お蔭をもちまして このたび満中陰法要を相済ますことができました
略儀ながら書中をもちまして御礼旁々ご挨拶を申し上げます
尚 忌明けにあたりまして甚だ軽少ではございますが
粗品をお届けいたしますので何卒ご受納くださいますよう
お願い申しあげます
合掌
平成 年 月 日

高田派のお寺様

満中陰お礼状文例高田派

満中陰 志
厳冬の候 皆様におかれましてはご健勝の段 誠に慶賀に存じます
さて先般 第〇世住職(法名)上人の満中陰忌明けの法要を
平成 年 月 日 に無事すますことができました
憶せば生前中にはひとかたならぬお世話になり
お支えいただきましたことを深くお礼申しあげますとともに
忘れぬよう心に刻んでいく所存でこざいます
亡き住職の生き生かされた 年の人生は偏に念仏申せの
宗祖親鸞聖人の御教えの伝導一筋であったことと確信しております
いつも「おかげさま」のお気持ちを胸にいだくように申していました
今後この志を残された寺門のものはあらためて尊く大切に継承させて
いただいてまいりたいと存じます本当にありがとうござました
ここに賜りましたご厚志のお礼のしるしをお届させていただきます
平成 年 月

さすがはお寺様と言った文章が並びますが、最初の西本願寺のご住職の文面はお母様との心温まるやりとりが伝わってくるような名文だと思います。一般の方もかなり参考になるのではないでしょうか。丸ごと引用するなら2例目がよろしいと思います。3例目は寺族専用のお礼状です。
参考になれば幸いです。
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