
法事が近づくと繰り広げられるアルアルな会話ですが
1周忌の次が3回忌その次が…と独特の数え方をする年忌法要。疑問に思ったことはないでしょうか?
不思議ですよね?
なぜ1周忌の次が3回忌なのか?
ちょっと変わったカウント方法について詳しく説明します。
年忌のカウント方法まず「忌日」の意味について
一周忌、三回忌、七回忌‥
「忌」という共通の漢字が出てきますが まずこの意味を考えていきましょう。
「忌日」を辞書で調べてみると
故人の死亡した日のこと、命日。忌辰 (きしん) 。きじつ。この日を基準にして法要を行う
上記をふまえて考えると「忌日=命日」ということですね。
そしてこのタイトルに出てくる疑問の一周忌の次はなぜ三回忌なのか?の元凶は忌日の独特の数え方にあります。
数え年のカウント方法とは
数え年方式のカウントで考えると 人は生まれた瞬間に一歳、お正月を迎えるとみんなで年を一つ足していきます。
個人の誕生日は関係ないということです。
例えば12月31日に赤ちゃんが生まれると 生まれた瞬間1歳 翌日お正月なので一つ年を取って2歳
年忌法要のカウント方法
上記の数え年のカウント方法で 亡くなった最初の「忌日」を起点に考えていくと

最初の忌日
亡くなった瞬間その日が最初の「忌」で数え年のカウント理論上 一回忌となりますが一回忌とは通常いいません。
亡くなって一年目の一周忌
次に故人の死から一年で暦を一周まわってきたので亡くなって一年目の忌日は"一周忌"
亡くなって一年目 亡くなったと同時に一回目、一周回ってきて今回で二回目、理論上「二回忌」であるとも言えますがこちらも通常はいいません。
亡くなって2年目の三回忌
亡くなった瞬間1回目の「忌」かおとずれ、暦が一年回ってきて2回目の「忌」ですが「一周忌」さらにもう一年経ち 亡くなって2年目だけど3回目の「忌」なので「三回忌」とカウントしていきます。
※ただ白木位牌の亡くなった方の年齢を見ると 数え年計算なのに単純に一つ年を加えているだけのお寺は結構ありますよ(^^;
年忌のカウント方法三回忌の後はどのように数えればいいか?
年忌の数え方は1周忌が満一年でお勤めして以降 三回忌からは〇回忌マイナス一年の年にお勤めされます。

年忌法要カウント方法まとめ
年忌の数え方
・亡くなった時が最初の忌日(一回目ですが一回忌とは言いません)
・亡くなって一年経った時の一周忌が実は2回目の忌日(二回忌とは言いません)
・亡くなって二年目ですが3回目の忌日なので"三回忌"となります。
途中で結論は出ていましたね(笑)早い話が数え年と同じカウントの仕方をするということでした。
位牌に書かれる故人の年齢も数え年で書かれることも多いですしね。
疑問解消されましたでしょうか?
参考になれば幸いです。
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