
長年お磨きしなかったおりん。禅宗用の大徳寺りんではありません。
長年放置したお鈴を法事やお盆の前に磨きたい
しかし…
今更ピカールやテガールなどの金属磨きで磨いてもちっともきれいにならない…
おりんに限らず おうちの仏壇にこんな仏具ありませんか?お盆や法事が近づくと気にはなりますが、見ないようにしていたもの…
放置して推定20年物のお鈴を磨いてみる

長年お磨きせずに放置してここまで変色してしまうと磨いてもなかなかきれいになりません。
先ほども登場した ピカール等の金属磨きで磨く正攻法では一日仕事になってしまいます。
そこでこれを一気にきれいにする裏技(荒技)を紹介!

※以下自己責任でお願いします
仏具磨き ピカールの原理とは?
ピカール等の金属磨きは ようするに酸化して黒くなった金属の表面をうす~く削ってきれいにしているわけです。削る量というのは0.001mmの世界ですが
ピカールでチマチマ研磨せずに、厚めに削って一気にきれいにするアイテムがこちら
仏具磨きに便利!スコッチブライト不織布研磨材
工業用品メーカーでおなじみ3M(スリーエム)の製品。おばさんのマークの台所用スポンジと同じメーカーです。
厚めに削るといっても紙一枚も厚さはありませんのでご安心ください。お鈴の音にも影響はありません。
注意:色んな種類がありますが、#320以上の型番を使用してください(数字が大きいほど目が細かい)
不織布で仏具を研磨する際に用意するもの
メモ
・手袋(手が真っ黒になるのが嫌なら必要)
・マスク(粉が飛ぶので必須)
・メガネ(粉が飛ぶので心配なら)
・新聞紙(粉が散らかるので必須)


では早速手順を紹介していきます。
おりん磨きの手順1 削り
手順と言ってもひたすらムラなく削るだけです。できるだけ同じ方向に削りましょう。

同じ削る用のアイテムに紙やすりがありますが、紙やすりではおりんのカーブしている部分にムラができてしまいますし、彫り物がある仏具の場合 隙間部分がきれいになりません。
今回は#320の中くらいの粗さのものを使用しています。削りっぷりがなかなかいいです。

削ってみた感じ
比較しやすいように半分だけ削ってみました。ちょっとわかりにくいですが、右半分に光沢が戻りました。
全体的にムラなく削っていくとこうなります。
おりん磨きの手順2 水洗い
一見きれいですが、細かい削りカスの粉が表面に付着していますので水洗いします。心配かもしれませんが、思い切って水につけてOKです。
最初と見違えるほどきれいになったので、これで水気を拭き取って完成…でもいいんですが、
おりん磨きの手順3 ダメ押しのピカール仕上げ

そういう声が聞こえてきそうですが^_^;
今の状態だと研磨材で削った後の細か~い傷がお鈴の表面に残っています。それをピカールで平らに均してやるのが目的です。
ピカールを仕上げに使うとさらに光沢がよみがえります。
ピカールで仕上げ後のおりん
わかりにくいので仕上げ前
仕上げ後
その他真鍮製品にも有効です
花立や輪灯などの真鍮製品も同じ手順できれいにすることが出来ます。
ちなみにこちらはピカールで仕上げましていません。なかなかきれいにならない彫り物の隙間などもきれいになるのでお試しください。
ピカールでこするよりも明らかに仏具が擦り減りますので多用は禁物です。
以上自己責任でお願いします!
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