
このような疑問をお持ちの方は必見です。
仏式の葬儀に参加したことがある方は多いと思いますが 神道式の葬儀への参列したことがある方は意外と少ないのではないでしょうか?
神道式の葬儀=神葬祭などと呼ばれ体感ではかなりレアな存在となっております。

私自身が神道式の葬儀に参加した経験と合わせてご説明します。
神道式の葬儀に参列する前に
まずは神道式のお葬式に参加するために覚えておきたい知識から説明します。
どのような流れで神道式の葬儀は行われるのでしょうか。
神道式葬儀の流れ
神道式の葬儀の流れを把握しておきましょう。大体このような流れでした。
神葬祭の式次第
・参列者着席
・司祭者(神主)入場
・祭文奏上(何かを読み上げる)
・順番に玉串奉奠
・遺族を代表して挨拶
※通常仏式の法話のようなものはないことが多いです
神道式の葬儀 なんだか聞きなれない言葉が並びますが なんかどこかで見たことはありませんか?
そう!仏教式と似たような流れですよね?
ちなみに仏式だと大体このような式次第で行われます。
仏式の葬式の式次第
・参列者着席
・導師(坊さん)入場
・読経
・順番に焼香
・遺族を代表して挨拶
※場合によっては導師の法話が入ります
実は神道式の葬儀も仏式と名前は異なりますが まったく同じ流れで行われます。
※厳密にいうと統一された式次第など「ない!」だそうですが 葬儀会館で行うと結局は仏式と同じ型にはまった司会進行で行われます
このように儀式の個々の名称は異なりますが することはほとんど同じです。


神道式葬儀 当日のマナー や持ち物
基本的な流れは神道式と仏式に違いはありませんが 仏式とは異なるワードを使いますのでご注意ください。
神葬祭でのお悔やみの言葉
まず お悔やみの言葉にはご注意ください。
ご遺族に対して挨拶する際「ご冥福をお祈りいたします」は仏教由来の言葉なので使いません。
神道でのお悔やみの言葉は
御魂のご平安をお祈りいたします
みたまのごへいあんをおいのりいたします
この文言がスマートでしょう。
また「ご愁傷様です」も平たく言うと「悲しいですね」 という意味なので使ってもOKです。
香典にあたるものの金封の表書きは?

神道式葬儀の金封はどうしたらいいのか?
仏式でいうところのお香典を神道式では玉串料と呼びます。
封筒(不祝儀袋)への表書きは「玉串料」と書くのが無難ですが他には「御榊料」「御霊前」「御神饌料」と書いてもOKです。
ただし「御霊前」と表書きする場合 仏式の封筒を流用すると蓮の花の模様がついていますので注意が必要です。

蓮は仏教の悟りを表す花です
蓮は仏教では悟りを表す花となり 蓮柄の封筒は仏式の封筒ということになります。
黒白の水引のついた封筒が100均に売っていますのでそちらを使いましょう。

神道式の葬儀の持ち物や服装は?
服装は仏教式と同じ格好(喪服)で構いません。アクセサリーは派手なものは外していきましょう。

神道式葬儀の服装は?
また 数珠は神道式では持って行っても使いません。

神道式の葬儀にお供え物を持参するなら日持ちするお菓子がよろしいと思われます。
仏式の焼香にあたる玉串奉奠
仏式の焼香にあたるものが玉串奉奠です。

焼香のように一人ずつ前に進んで行います
玉串奉奠の手順
・司祭者から玉串を受け取る
・右手で根本 左手で先を持つ
・祭壇前へ進む
・時計回りに回転させて枝が祭壇側になるように置く
・音を立てずに二礼二拍手一礼
・親族に一礼し席に戻る
※司祭者から玉串を受け取る際 両手で受け取れば自然と右手が根本、左手が先になりますので時計回りさえ覚えておけば心配することはありません。


気を付けたいのが、一番最初の人が榊を置く方向を間違えると後の人もそれに倣ってしまうので大変です。
仏教ではお供えする花はお参りする側から見てきれいな方向を向いていますし、お供えも「御供」という文字が自分から読める方向に設置します。
※花もお供えも仏様側から私たちに向けられているお慈悲を表しているためです。
神のために供えるか仏様のお慈悲を表すのか この辺りが神道と仏教の違いですね。
仏式と神道式とで異なるワードまとめ
つい仏式の時のクセでお通夜と言ってしまいがちですが 神式と仏式では呼び方が異なります。
仏式と神道式異なるワード
通夜→遷霊祭、通夜祭
告別式→葬場祭
焼香→玉串奉奠
読経→祭文奏上
左が仏式で右が神道式です。
仏式と神道式 葬儀後の考え方の違い
神道式では死後10日ごとにお祀りがあり、50日目に祖霊社に移されることにより死者の霊は家の守り神になります。
仏教ではお浄土へ送り出し 途中で迷わないように供養するのが基本ですが、神道では神として帰ってきてもらうという考え方です。

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神道式葬儀に参列するにあたり最後に
基本的に仏式のお葬式に参列したことがある方なら心配することはありません。
仏式と同じく喪服を着用し、数珠は持っていかない(持っていっても隠しておけばよいでしょう笑)
あとは座って順番が来たら玉串を受け取って時計回りにおいてくればいいだけです。

参考になれば幸いです。