家族葬だったのでお知らせがなく訃報を後で知った、お線香を送りたいんだけど…
どう書いたらいいの?


そのような疑問にお答えします。

喪中葉書が届いた際に送るお線香 そこに添えるメッセージとしてお役立てください。
※文例だけでOKという方は最後に載せていますのでそちらまで飛んでください!
進物線香に添えるメッセージ
まずはお供えに添えるメッセージの構成を考えます。マナーの本などを見ていると
マナー本オススメの構成
・最初に季節の挨拶
・遅れて知ったことへのお詫び
・故人との思い出
・相手の気持ちに寄り添ったメッセージを入れる
・最後に相手を気遣う結びの言葉で締める
・忌み言葉は避ける
etc
このように書けと載っていますが、みんな入れていたら便箋二、三枚必要になってしまいます。
もちろん 大変お世話になった方に便箋でたくさん書かれる方もいらっしゃいます。

ここではシンプルに書けるメッセージを作っていきましょう。
お供えに添えるメッセージを組み立てる
順番に見ていきましょう。パターンにはめ込むことが可能です。
①お供えにつけるメッセージ まず誰が亡くなったのか?
まずお供えを送る相手から見て誰が亡くなったのか?を確定させます。
誰が亡くなったのか?続柄の言い換えパターン
父:お父様、お父上、父君、ご尊父様
母:お母様、お母上、ご母堂、母君
夫:ご主人、ご夫君、〇〇様
妻:奥様、奥方様、〇〇様
祖父:御祖父様、お爺様
祖母:御祖母様、お婆様
上記のように続柄で書いてもよろしいですし、故人のお名前がわかっている場合、〇〇様と書いてもよろしいでしょう。
②お悔みメッセージ冒頭の書き出し
先ほどの①亡くなった方のお名前+②お悔やみのメッセージの冒頭部分を書き出します。
お悔みメッセージ冒頭色々
・お父上のご逝去の報に接し 心からお悔やみ申し上げます
・お父上の思わぬ訃報に接し 信じられない思いでございます
・ご尊父様がご逝去されたとのことを伺い心からお悔やみ申し上げます
・この度はお父様のご逝去の知らせをお聞きし大変驚いております
・御祖父様の訃報に接し お心落としのこととお悔やみ申し上げます
・お母様の逝去に接し 深く哀悼の意を表します
・この度は大切な奥様を亡くし お心落としの事と拝察いたします
・お父様がご逝去されたとの報を受け 深く哀悼の意を表します
※通常は季節の挨拶は省きお悔みの言葉から入ります
とりあえず上記はどの宗派でもお使い頂ける文言を並べました。


確かに誰か亡くなった筈だけど、①亡くなった方が誰なのかわからない場合は
誰が亡くなったかわからない場合
・この度は突然のご不幸 心よりお悔み申し上げます
・この度は突然のご不幸 ご心痛の事と拝察申し上げます

③お線香をお供えくださいというメッセージ
先ほどの①亡くなった方のお名前+②お悔やみのメッセージの冒頭部分を書き出します。
それに加えて
お線香を送るメッセージ
・心ばかりではございますが お線香をお送りいたしますので御仏前にお供えくださると幸いです
・香を少々お送りいたします ご仏前にお供え頂けますと幸いです
・お線香をお送りしますのでお供えください 謹んで哀悼の意を表します
・お線香をお送りいたします 故人様にお供え頂けますと幸いです
※初盆などでしたら「初盆にお供えください」もよろしいでしょう

少しは故人とのエピソードを入れておきたいなら

何か簡単なエピソードを入れたいという方は下記の様な要領で②の後に続くように書きましょう。
故人との思い出メモ
・太郎様とは30年来の付き合いとなりますが 残念でなりません
・近年、お父様とはお目にかかる機会も少なくなりましたが、以前〇〇でお会いした折、熱心に碁盤に向かっていたお姿と穏やかな表情などを思い出しております
※例えば「囲碁」のように趣味の思い出を入れるとよいと思います
お供え線香へ添えるメッセージ完成例
①~③をくっつけてできるメッセージの例
お悔みメッセージ完成例①
ご尊父様がご逝去されたとのことを伺い心からお悔やみ申し上げます
香を少々お送りいたします ご仏前にお供え頂けますと幸いです
お悔みメッセージ完成例②
御祖父様の訃報に接し お心落としのこととお悔やみ申し上げます
お線香をお送りいたします 故人様にお供え頂けますと幸いです
このように一筆箋一枚にお悔みメッセージを収めることができました。

お供え線香につけるメッセージ最後に
ぶっちゃけ進物線香を何百と発送してきましたが、相手へのメッセージを入れる人は全体の1割くらいでした。
線香を送る直前に「あそういえばメッセージも入れた方がいいのかな?」と思い立った方のために仏壇店には あらかじめメッセージを印刷した一筆箋を用意してあることも多いです。

お盆には初盆のお供え、年末には喪中はがきが届いたら お線香を送る際の参考にしてください。